松の間から見える桜花他(1)建礼門院右京大夫集から

1.松の間から見える夕方の桜花

建礼門院右京大夫集  祥香書

題詠歌はまだまだ続きます。
「松間夕花」は、松の間から見える夕方の花、の意味です。この花は桜を意味しています。

「入日さす峯のさくらや 咲きぬらむ
 松のたえまに たえぬ白雲」

選字は元の漢字を生かすようにし、三行目の「し」を見せ場としました。
 「入日沙寸峯のさく羅や咲支
  ぬらん松の多え萬耳たえぬ
  しら雲」

歌意は、山の峰の桜がもう咲いたらしい、から始まります。そして、何かと見間違えると詠んでいます。この続きは次回に譲ることにしましょう。