俊成卿女家集を書いてまなぶ(8)-北山三十首から-

8.歌意は
「時知らぬ苔のさ衣・・・」の
歌意は「季節を問わない墨染めの衣は、衣替え(四月一日)の今日でも脱ぎ替えないから、帰らない春の形見にはならない。」

現代風にすると「墨染めの衣は今日も着替えない 帰らない春 形見とならず」

参考の歌は「時知らぬ山は富士の嶺いつとてか鹿の子まだらに雪の降るらん」
『伊勢物語』『新古今』雑中

参考文献:平安鎌倉私家集 久松潜一校注 岩波書店