2023-11-30 / 最終更新日時 : 2023-11-30 タオ 思慕の情 撰者の定家より書き置いた歌を問われて(2)建礼門院右京大夫集から 2.いづれの名を 釈文:「人かずに思ひ出でていはれたるなさけ、ありがたくおぼゆるに、『いづれの名を』とか思ふととはれたる」 選字は「人可春 爾思ひ出でヽい者連たる難さ希あ 梨可多倶お本遊流二以つれ農名を とか思布登え連堂 […]
2023-11-29 / 最終更新日時 : 2023-11-30 タオ 思慕の情 撰者の定家より書き置いた歌を問われて(1)建礼門院右京大夫集から 1.老いてのち 釈文:「老いののち、民部卿定家の、歌をあつむることありとて、『書きた置きたる物や』とたづねられたるだにも」 選字は「老いの遅民部卿定家能歌を阿つ無 ることあ里登天可記置支多類もの やと多徒年られ多る堂耳毛 […]
2023-11-28 / 最終更新日時 : 2023-11-27 タオ 思慕の情 思ひ出の記-跋文(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.心が砕けるほど 釈文:「くだきける 思ひのほどの かなしさも かきあつめてぞ さらに知らるる」 選字は「九堂支遣流思ひ農ほと乃可難志さ 茂可記あ川免弖そ散らに志ら類ヽ」 鑑賞:「ほど」程度、度合。歌意は「物思いのため […]
2023-11-27 / 最終更新日時 : 2023-11-27 タオ 思慕の情 思ひ出の記-跋文(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.かはゆく思われて 釈文:「かはゆくもおぼえて、少々をぞ書きて見せし。これはただ、我が目ひとつに見むとて書きつけたるを、後に見て」 選字は「可はゆ久裳おほ 江天少々を處か支弖見無と傳可幾つ介 堂流を後爾見て」 鑑賞:「 […]
2023-11-26 / 最終更新日時 : 2023-11-27 タオ 思慕の情 思ひ出の記-跋文(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.少しづつ書いて 釈文:「すこしづつ書きつけたるなり。おのづから、人の『さることや』などいふには、いたく思ふままのこと」 選字は「春こ志 徒ヽ書支川介多類奈里於農つ可ら ひと能さるこ度や奈とい布爾八意多 久思ふまヽ能こ […]
2023-11-25 / 最終更新日時 : 2023-11-25 タオ 思慕の情 思ひ出の記-跋文(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.くりかえし思へば 釈文:「かへすがへす、憂きよりほかの思ひ出でなき身ながら、年はつもりて、いたづらに明かし暮すほどに、思ひ出でらるることどもを、」 選字は「可遍須可へ春憂支よ梨ほ可農思ひ 出てなき身那可ら年者徒毛り天 […]
2023-11-24 / 最終更新日時 : 2023-11-24 タオ 思慕の情 俊成からの返事に(3)建礼門院右京大夫集より 3.蓬莱山の仙人が 釈文:「亀山や 九かへりの ちとせをも 君が御代にぞ そへゆづるべき」 選字は「賀免やま屋九可遍り乃千登せ越毛 君可御代耳そ處倍ゆ川る邊支」 鑑賞:「亀山」とは「亀の上の山」に同じ。『列子』湯問に、天 […]
2023-11-23 / 最終更新日時 : 2023-11-23 タオ 思慕の情 俊成からの返事に(2)建礼門院右京大夫集より 2.昔のことを 釈文:「『かやうによろこびいはれたる、なほ昔のことも、物のゆゑも、知ると知らぬとは、まことに同じからずこそ』とて」 選字は「かやう爾よ露こひい者れ多る奈ほ昔の こ登毛物農遊衛もし類と志ら ぬと波万こと耳お […]
2023-11-22 / 最終更新日時 : 2023-11-23 タオ 思慕の情 俊成からの返事に(1)建礼門院右京大夫集より 1.這ふようにして 釈文:「返事(かへしごと)に、『かたじけなき召しに候へば、這ふ這ふまゐりて、人目いかばかり身苦しくと思ひしに、」 選字は「返事耳可たし遣な支召志爾候 へ盤はふ者布まゐ里弖飛と免い可 者かり見久流し九と […]
2023-11-21 / 最終更新日時 : 2023-11-22 タオ 思慕の情 俊成の歌道、誉高く(5)建礼門院右京大夫集から 5.今日からさらに 釈文:「君ぞなほ 今日より後も 数ふべき 九がへりの 十のゆくすゑ」 選字は「君曽奈ほ希婦よ里能遅も数不へ支 こヽ能可遍り農登うの遊久春ゑ」 歌意は「九十の祝賀を賜った俊成殿は、今日から後もさらに九十 […]