2023-09-30 / 最終更新日時 : 2023-09-30 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(12)蘇軾の書 12.私は陶に劣るが 釈文:「我比陶令愧 師為遠公優」 書き下し文は「我は陶令に比すれば愧ず 師の遠公為ること優れり」 鑑賞:「陶令」は晋の陶淵明のこと。彭沢の令を務めたのでこう呼ばれる。「師」は辯才の […]
2023-09-29 / 最終更新日時 : 2023-09-29 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(11)蘇軾の書 11.この世に生きるのは 釈文:「此生蹔寄寓 常恐名實浮」 書き下し文は「此の生 蹔く寄寓す 常に恐る 名実の浮なるを」 鑑賞:「寄寓」二字は同義。仮に身を寄せること。「名實浮」名称に実質が伴わないこと […]
2023-09-28 / 最終更新日時 : 2023-09-28 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(10)蘇軾の書 10.真珠が還るように 釈文:「来如珠還前 魚鼈争駢頭」 書き下し文は「来ること 珠の前に還るが如く 魚鼈 争いて頭を駢ぶ」 鑑賞:「珠還前」珠は真珠。後漢の時代、合浦郡(現在の広西チワン族自治区合浦県 […]
2023-09-27 / 最終更新日時 : 2023-09-28 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(9)蘇軾の書 9.龍が山を登るように 釈文:「去如龍出山 雷雨巻潭湫」 書き下し文は「去ること 龍の山に出づるが如く 雷雨 潭湫を巻く」 鑑賞:「潭湫」は深い池。龍は深淵に住むとされることから。 現代語にすると「行け […]
2023-09-26 / 最終更新日時 : 2023-09-26 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(8)蘇軾の書 8.行くもとどまるも 釈文:「去住両無礙 人天争挽留」 書き下し文は「去住 両つながら無礙 人天 争いて挽留す」 鑑賞:「去住」去はゆくこと、住はとどまること。「無礙」礙はさまたげるの意。二字で完全に […]
2023-09-25 / 最終更新日時 : 2023-09-25 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(7)蘇軾の書 7.きりっとした老師は 釈文:「惟此鶴骨老 凛然不知秋」 書き下し文は「惟だ此の鶴骨の老 凛然として秋を知らず」 鑑賞:「鶴骨老」辯才老師をさす。鶴骨は体が痩せているさまをいう。「凛然」もともとは寒気が激しく身にし […]
2023-09-24 / 最終更新日時 : 2023-09-25 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(6)蘇軾の書 6.月日は 釈文:「眉山蘇軾上 日月轉双轂 古今同一丘」 書き下し文は「眉山の蘇軾上る。日月双轂を転じ、古今 同じく一日たり。」 鑑賞:「日月一句」月日が際限ない循環であることをいう。「轂」は車のこしき。「 […]
2023-09-23 / 最終更新日時 : 2023-09-22 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(5)蘇軾の書 5.過渓亭と名付けて 釈文:「来往亦風流因作 亭嶺上名曰過渓亦曰二 老謹次辯才韻賦詩一首」 書き下し文は「来往亦た風流なりと、と。因りて亭を嶺上に作り、之に名付けて過渓と曰い、亦た二老と曰う。謹みて辯才の韻に次し、詩一首 […]
2023-09-22 / 最終更新日時 : 2023-09-22 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(4)蘇軾の書 4.老師は笑って 釈文:「辯才笑曰。杜子美不云乎。与子成二老。」 書き下し文は「辯才笑いて曰く。杜子美云わずや、子と二老と成る。」 鑑賞:「杜子美」は盛唐の詩人、杜甫をその字で呼んだ。引用の詩は『賛上人に寄す』の詩の結び […]
2023-09-21 / 最終更新日時 : 2023-09-21 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(3)蘇軾の書 3.高僧慧遠の故事 釈文:「遠公復過虎(渓)(矣)」 書き下し文は「遠公 復た虎(渓)を過ぎたり、と。」 鑑賞:「遠公復過虎渓矣」は晋の高僧慧遠の虎渓三笑の故事(『廬山記』)にもとづく。慧遠は廬山東林寺にこもって安居禁 […]