2023-08-31 / 最終更新日時 : 2023-08-31 タオ 思慕の情 五節の行事に往時をしのぶ(2)建礼門院右京大夫集より 2.霜がひんやりと降る夜は 釈文:「霜さゆる 白薄様のこゑ聞けば ありし雲ゐぞ まづおぼえける」 選字は「志裳佐ゆる白薄様のこゑ記介者 阿里し雲ゐ曽ま都おほえ希る」 鑑賞:「霜」と「白」は縁語。この場合、「霜」の照応によ […]
2023-08-30 / 最終更新日時 : 2023-08-31 タオ 思慕の情 五節の行事に往時をしのぶ(1)建礼門院右京大夫集より 1.五節の声に 釈文:「五節の頃、霜夜の有明に、宮の御方の淵酔にて、白薄様などのこゑ聞ゆるにも、年々聞きなれしこと、まづおぼえざらむや。」 選字は「五節のころ霜夜農有明爾宮の 御方能淵酔耳天白薄様奈と乃 こ衛きこ遊流爾も […]
2023-08-29 / 最終更新日時 : 2023-08-28 タオ 思慕の情 無理に忘れている昔のことを(4)建礼門院右京大夫集から 4.今はただ 釈文:「今はただ しひて忘るる いにしへを 思ひいでよと すめる月影」 選字は「今波多ヽ志ひてわ須るヽい耳事へ越 於も飛い弖よ登春免流つ支可遣」 鑑賞:作者が歌を贈った久我道宗の没年から推定すると、再出資は […]
2023-08-28 / 最終更新日時 : 2023-08-28 タオ 思慕の情 無理に忘れている昔のことを(3)建礼門院右京大夫集から 3.今の天皇を拝見して 釈文:「いとよう似まゐらせおはしましたる、上の御さまにも、数ならぬ心の中ひとつにたへがたく、来し方恋しくて、月を見て」 選字は「いとよう似まゐら勢さ せお者し満志多る上の御さまに毛数 奈羅ぬこヽ楼 […]
2023-08-27 / 最終更新日時 : 2023-08-27 タオ 思慕の情 無理に忘れている昔のことを(2)建礼門院右京大夫集から 2.宮仕え前よりいっそう 釈文:「ありしよりもけに、心のうちはやらむかたなくかなしきこと、何にかは似む。高倉の院の御けしきに」 選字は「阿里しより 毛け二心農う地者やらむ可多那久可奈 し記こと何耳可盤に無 高倉の 院乃御 […]
2023-08-26 / 最終更新日時 : 2023-08-27 タオ 思慕の情 無理に忘れている昔のことを(1)建礼門院右京大夫集から 1.もし資盛が健在なら 釈文:「昔軽かなる上人などにて見し人々、重々しき上達部にてあるも、『とぞあらましかくぞあらまし』などと思い続けられて」 選字は「昔可路可奈流上人なとにて見し人々 おもヽヽ志支上達部爾て阿る裳登 處 […]
2023-08-25 / 最終更新日時 : 2023-08-25 タオ 思慕の情 後鳥羽帝付き女房として再び出仕し(5)建礼門院右京大夫集から 5.かげのない月を 釈文:「月のくまなきをながめて、おぼえぬこともなくかきくらさるる。」 選字は「月の久ま那支を奈 か免て於本えぬこともな久駕支具らさ流ヽ」 鑑賞:「くまなき」は「隈無し」、隠れるところがない。『源氏物語 […]
2023-08-24 / 最終更新日時 : 2023-08-24 タオ 思慕の情 後鳥羽帝付き女房として再び出仕し(4)建礼門院右京大夫集から 4.御殿は変わらずに 釈文:「御しつらひも世のけしきも、かはりたることなきに、ただ我が心のうちばかりくだけまさるかなしさ。」 選字は「御志つ ら比も世乃遣し記毛可は里多るこ登 難支二多ヽわ可心農う地盤可り具た介 ま佐る閑 […]
2023-08-23 / 最終更新日時 : 2023-08-23 タオ 思慕の情 後鳥羽帝付き女房として再び出仕し(3)建礼門院右京大夫集から 3.後鳥羽天皇方の 釈文:「また九重の中を見し身の契り、かへすがへすさだめなく、我が心のうちもすぞろはし。藤壺の方ざまなど見るにも、昔住みなれしことのみ思ひ出でられてかなしきに」 選字は「ま多九重の中(うち)越見しみ農遅 […]
2023-08-22 / 最終更新日時 : 2023-08-22 タオ 思慕の情 後鳥羽帝付き女房として再び出仕し(2)建礼門院右京大夫集から 2.どうしても断りきれずに 釈文:「まして人に知らるべきことは、かけても思はざりしを、さるべき人々、さりがたく言ひはからふことありて、年経てのち」 選字は「万志て人爾志ら類へ支こと盤 か希ても於毛者佐り志を沙る遍き 人々 […]