2023-03-21 / 最終更新日時 : 2023-03-23 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(10)松風閣詩巻から 10.張侯はいつ 釈文:「張侯何時到眼前 釣臺驚濤可晝眠」 書き下し文:「張侯 何れの時か 眼前に到らん 釣台の驚濤 昼眠す可べし」 鑑賞:「釣」の一画めの伸びやかであることは、次のたっぷりとした墨量と […]
2023-03-20 / 最終更新日時 : 2023-03-23 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(9)松風閣詩巻から 9.暁に 釈文:「暁見寒渓有炊煙 東坡道人已沈泉」 書き下し文:「暁に見る 寒渓に炊煙有るを 東坡道人 已に泉に沈む」 鑑賞:「東坡道人」は蘇軾、号が東坡だった。超俗に人であったことから「道人」と呼んだ […]
2023-03-19 / 最終更新日時 : 2023-03-20 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(8)松風閣詩巻から 8.山川は 釈文:「山川光キ為我妍 野僧旱キ不能セン」 書き下し文は「山川の光キ 我が為に妍なり 野僧 旱キ センすること能わず」 現代語にすると「山川は光り輝いて我々のために美しい装いを見せる。いなか […]
2023-03-18 / 最終更新日時 : 2023-03-17 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(7)松風閣詩巻から 7.顔を見合わせて 釈文:「相看不歸臥僧氈 泉枯石燥復潺湲」 書き下し文は「相い看て帰らず 僧氈に臥す 泉枯れ石燥(かわ)くも復(ま)た潺湲たり」 現代語にすると「顔を見合わせて帰るのをやめて、寺の僧侶 […]
2023-03-17 / 最終更新日時 : 2023-03-17 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(6)松風閣詩巻から 6.貧しいながらも 釈文:「力貧買酒酔此エン 夜雨鳴廊到暁懸」 書き下し文は「賓を力(つと)めて酒を買い此のえんに酔う 夜雨 廊に鳴り 暁に到るまで懸る」 現代語にすると「貧しいなかから無理をして酒を買 […]
2023-03-16 / 最終更新日時 : 2023-03-16 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(5)松風閣詩巻から 5.耳を洗うに 釈文:「洗耳不須菩薩泉 嘉二三子甚好賢」 書き下し文は「耳を洗うに菩薩泉を須いず 二三子の甚だ賢を好むを嘉し」 現代語にすると「その音に清められて、耳を洗うのに菩薩泉を用いる必要はない。 […]
2023-03-15 / 最終更新日時 : 2023-03-13 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(4)松風閣詩巻から 4.斧から 釈文:「斧斤所赦今参天 風鳴媧皇五十弦」 書き下し文は「斧斤の赦す所 今 天に参わる 風は鳴る 媧皇の五十弦」 現代語にすると「斧から免れて今や天にとどくほど、風に鳴る松風は女神の女媧氏が五 […]
2023-03-14 / 最終更新日時 : 2023-03-13 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(3)松風閣詩巻から 3.私はここへ来て 釈文:「我来名之意適然 老松魁悟数百年」 書き下し文は「我来たり 之に名づけて 意適然たり 老松 魁悟 数百年」 現代語にすると「私はここへ来て『松風閣』と名づけたが、全くもってふさ […]
2023-03-13 / 最終更新日時 : 2023-03-13 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(2)松風閣詩巻から 2.山に沿って 釈文:「依山築閣見平川 夜闌キ斗挿屋椽」 書き下し文は「山に依りて閣を築き 平川を見る 夜闌にしてキ斗 屋椽(おくてん)に挿す」 現代語にすると「山によりそって楼閣が築かれていて、長江が […]
2023-03-12 / 最終更新日時 : 2023-03-12 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(1)松風閣詩巻から 1.黄庭堅は 黄庭堅は北宋、江西の人で詩人・書家。字は魯直、山谷道人と号する。代々進士を輩出した名家に生まれ、蘇軾に師事した。 その書は、蘇軾と共に顔真卿以来の革新的な書風を追慕したが、黄庭堅はさらに顔公のなかに王羲之・ […]