弟子の黄庭堅はひたすらに(2)松風閣詩巻から

2.山に沿って

松風閣詩巻 黄庭堅筆 祥香臨

釈文:「依山築閣見平川
    夜闌キ斗挿屋椽」

書き下し文は「山に依りて閣を築き 平川を見る
      夜闌にしてキ斗 屋椽(おくてん)に挿す」 

現代語にすると「山によりそって楼閣が築かれていて、長江が見渡せる。夜が更けると南キ星と南斗星が屋根にかかる。」

鑑賞:「松風閣」武昌の西、長江南岸の西山寺境内にあった。長江を隔て赤壁と対面し、蘇軾が黄州に居住したとき読書した所。崇寧元年(1102)に黄庭堅が名付けた。

「築」、「平」の横画が非常に長く特徴的であり、揺るぎない。
参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明著 二玄社