弟子の黄庭堅はひたすらに(12)松風閣詩巻から

12.龍が身をくねらせた

松風閣詩巻 黄庭堅筆 祥香臨

釈文:「怡亭看篆蛟龍纏
    安得此身脱拘攀」

書き下し文「怡亭に篆を看れば 蛟龍纏う
      安くんぞ得ん 此の身 拘攀を脱し」

鑑賞:「怡亭」は長江中の小島にあった亭(展望用の建物)。

「看篆」裴鷗(はいおう)が武昌(湖北省鄂州がくしゅう)に亭を建てた際の記念の銘文。李陽冰(りようひょう)が怡亭と名付けて篆書で序を書き、杜甫の親友の裴虬(はいきゅう)が作った銘文を李莒(りきょ)が隷書で書写した。

李陽冰は唐を代表する篆書の大家、李莒は隷書と楷書に優れて古人の意趣があると評される。*①
このことから、これを見たいものだといった。

出典:*① 文化遺産データベース