2023-02-08 / 最終更新日時 : 2023-02-09 タオ 国宝の書 西行の一品経和歌懐紙を臨書して(1)その澄んだ線は 1.一品経和歌とは こちらは西行(1118〜1190)の真筆として知られる一品和歌懐紙を臨書したものである。 そもそも一品経和歌とは、法華三十講・一品経供養ののちに開かれる歌会で、それぞれの経典の経意を読んだものである。 […]
2023-02-07 / 最終更新日時 : 2023-02-08 タオ 国宝の書 金沢本万葉集巻二(8)国宝を臨書して 8.あなたを恋しく かなの選字は次のように「たま久しけみむまとやま能さね可川ら」 鑑賞:「円山」を「まとやま」と訓じる説があり、これはそのように読んでいる。漢字を当てたものの、どのように読むかが、時代を経てわからなくなっ […]
2023-02-06 / 最終更新日時 : 2023-02-08 タオ 国宝の書 金沢本万葉集巻二(7)国宝を臨書して 7.鎌足の返し 藤原鎌足が返した歌は、原文:「内大臣藤原卿報鏡王女歌一首 玉くしげ将見円山乃狭名葛佐不寝者遂爾 有勝麻之目」 釈文:「玉くしげみまと山のさなかづら さ寝ずはつひにありかつましじ」 語釈:「 […]
2023-02-05 / 最終更新日時 : 2023-02-05 タオ 国宝の書 金沢本万葉集巻二(6)国宝を臨書して 6.私に浮き名が立つと 鏡王女の御歌の釈文は、「玉くしげ覆をやすみ開けて行かば 君が名はあれどわが名惜しも」 かなの選字は、「多ま久しけ於ほふをやすみあけてい可は 君可奈はあ禮と和可なをしも」 鑑賞:『金沢 […]
2023-02-04 / 最終更新日時 : 2023-02-05 タオ 国宝の書 金沢本万葉集巻二(5)国宝を臨書して 5.内大臣へ宛てて 次は内大臣にあてた鏡王女からの御歌である。内大臣とは藤原鎌足であった。鏡王女は天智天皇に愛されたが、その後鎌足の正室となる。 釈文:「内大臣藤原卿鏡王女をよばう時、鏡王女の内大臣に 贈る歌」原文 […]
2023-02-03 / 最終更新日時 : 2023-02-02 タオ 国宝の書 金沢本万葉集巻二(4)国宝を臨書して 4.仮名で書くと 釈文:「秋山の樹の下隠り逝く水の われこそ益(ま)さめ御思ふよりは」 選字は、「あ支やま能このした可く禮遊久み徒の わ禮こ曽まさめ於もふよ利は」 歌意は、「秋山の樹に下の見えないところを通 […]
2023-02-02 / 最終更新日時 : 2023-02-02 タオ 国宝の書 金沢本万葉集巻ニ(3)国宝を臨書して 3.鏡王女がこたえて 鏡王女が天皇の御歌にこたえた歌一首釈文:「鏡王女奉和御歌一首 秋山之樹下隠逝水乃吾許曽益目御念従者」 鑑賞:この前に天智天皇が贈られた御歌にこたえたものであ る。一行めは「鏡」を大きく書き […]
2023-02-01 / 最終更新日時 : 2023-01-30 タオ 国宝の書 金沢本万葉集巻二(2)国宝を臨書して 2.筆跡は 筆跡は、平安後期に管弦と和歌に優れた才能を発揮した源俊頼と考えられていたが、近年の研究によって今日では藤原定信の筆跡と考えられる。 定信は、能書で三蹟の一人、藤原行成にはじまる第五代に当たる。康治元年の近衛天 […]