2022-05-11 / 最終更新日時 : 2022-05-09 タオ 思慕の情 高倉院崩御の知らせを聞いて(5)建礼門院右京大夫集を書く 5.中宮の御心は 中宮の御心はいかばかりかとお察し申し上げる作者は 「中宮の御心のうち、おしはかりまゐらせて、いかばかりかとかなし。 かげならべ 照る日のひかり かくれつつひとりや月の かき曇るらむ」 歌の選字は「か希那 […]
2022-05-10 / 最終更新日時 : 2022-05-09 タオ 思慕の情 高倉院崩御の知らせを聞いて(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.ある女房の歌 亡くなられた高倉院を思い、一首を詠みました。 「雲のうへに ゆくすゑとほく 見し月の ひかり消えぬと 聞くぞかなしき」 選字は、「雲のう遍耳遊久春衛と本具 美し月乃飛可梨きえ努と支 久 […]
2022-05-09 / 最終更新日時 : 2022-05-09 タオ 思慕の情 高倉院崩御の知らせを聞いて(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.末の世に 高倉院がお隠れになったことが悲しくて、末法の世にご立派だったと追想します。詞書:「限りなくかなしく、『なにごともげに末の世にあまりたる御事にや』 と人の申すにも」 選字は、「限り奈久可那し九 […]
2022-05-08 / 最終更新日時 : 2022-05-09 タオ 思慕の情 高倉院崩御の知らせを聞いて(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.高倉院の世は 詞書:『高倉院かくれさせおはしましぬ』と聞きし頃、見なれまゐらせし世のことかずかずにおぼえて、及ばぬ御事ながらも、」 選字は、「高倉院か久れさせ於者しま志ぬ と聞ヽしころ見奈連ま井ら勢四 […]
2022-05-07 / 最終更新日時 : 2022-05-09 タオ 情報 高倉院崩御の知らせを聞いて(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.高倉院とは 高倉院は、第八十代天皇。後白河天皇皇子、母は平時信の女建春門院滋子です。八歳で天皇として擁立され、政務は父後白河院が院政を敷きました。治承2年平清盛の娘と時子の娘である平徳子、後の建礼門院を中宮に迎えまし […]
2022-05-06 / 最終更新日時 : 2022-05-02 タオ 情報 母の四十九日忌に(5)建礼門院右京大夫集より 5.一人になってしまった私は 母を失い一人になった作者の心細さはいかばかりでしょうか。 詞書「思ひなしもいとど心細く、かなしきことのみまさりて、 あはれてふ 人もなき世に 残りゐて いかになるべき 我が身なるらむ […]
2022-05-05 / 最終更新日時 : 2022-05-02 タオ 情報 母の四十九日忌に(4)建礼門院右京大夫集より 4.着物の折り目までも 母の着物の折り目までもそのままな様を見て、詠んだ歌が「着なれける 衣の袖の 折り目まで ただその人を 見る心ちして」 選字は、「着な連ける衣の處傳農折利免 まて多ヽ曽の非とを見る心遅して」 […]
2022-05-04 / 最終更新日時 : 2022-05-02 タオ 情報 母の四十九日忌に(3)建礼門院右京大夫集より 3.阿証上人とは 詞書:「阿証上人にたてまつりなどせしに、衣のしわまでも着たりし折に変らで、おもかげいとどすすむ かなしさに」 選字は、「阿証上人爾た天 ま徒里奈登せしに衣の志利まて毛支 多り志折 […]
2022-05-03 / 最終更新日時 : 2022-05-02 タオ 情報 母の四十九日忌に(2)建礼門院右京大夫集より 2.四十九日には 詞書「四十九日にもなりて、着られたりし衣、袈裟などとり出でて、こもり僧にとらせ、阿証上人に たてまつりなどせしに」 選字は、「四十九日に裳な り天着られ多里し衣袈裟奈登ヽ利 出てヽこ […]
2022-05-02 / 最終更新日時 : 2022-05-02 タオ 情報 母の四十九日忌に(1)建礼門院右京大夫集より 1.母は夕霧 作者の母は夕霧。世尊寺家系で箏の名手でした。すでに尼となって仏門修行をしていましたが、 詞書「母なる人の、様かへて失せにしが、ことに心ざし深くて、人にも言ひ置きなどせられし。 五月のはじめなくなりに […]