顔回は旅に出たいと願った(4)荘子を書く
4.先生のおことばに従って
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顔回は師である孔子のことばをよく覚えていたのでしょう。
「亂國就之医門多疾
願以所聞思其則庶幾其國有イ乎」
意味は、(私は、先生が)医者のもとへは病人が集まるものだから、民の苦しみを取り除くような人になれとお聞きしました。私もこのお言葉に従って衛の国を救う方法を考えたいものです。あの国の病もきっと良くなることでしょう。
民衆が辛い思いをして困っているのを見過ごすわけにはいかないという、気持ちから顔回が衛の国へ旅立ちたいと願ったことがわかります。さて、師匠はこの申し出に対してどのように告げたのでしょうか。
参考文献:荘子 金谷治訳注 岩波書店