2024-01-08 / 最終更新日時 : 2024-01-09 タオ 感性豊かな才知 夢よりもはかないあの方との間を(4)和泉式部日記を書いて 4.築土の上の 釈文:「築土のうへの草あをやかなるも、人はことに目もとどめぬを、あはれとながむるほどに」 選字は「築土乃う邊能草阿をや可 奈流毛人盤こ登二めもとヽ免ぬをあ者 れと奈可無るほと耳」 鑑賞:「築土」泥土を盛っ […]
2024-01-07 / 最終更新日時 : 2024-01-07 タオ 感性豊かな才知 夢よりもはかないあの方との間を(3)和泉式部日記を書いて 3.木陰がうっそうとして 鑑賞:「夢よりもはかない」とははかないものの中で最もはかないといわれる夢よりもはかなかったあの方との関係。「世の中」は男女の間で、ここでは為尊親王との恋をさす。これは「夢よりもはかなきものは夏の […]
2024-01-06 / 最終更新日時 : 2024-01-06 タオ 感性豊かな才知 夢よりもはかないあの方との間を(2)和泉式部日記を書いて 2.和泉式部日記とは 『和泉式部日記』には作者自身の手による直筆本は残されていない。『日記』といえば、本人の実際の出来事が大半を占めているだろうと推測されてしまう。だが、かつては『和泉式部物語』という呼び名の方が一般的で […]
2024-01-05 / 最終更新日時 : 2024-01-06 タオ 感性豊かな才知 夢よりもはかないあの方との間を(1)和泉式部日記を書いて 1.はかないものの中で 和泉式部日記はかつて『和泉式部物語』と呼ばれた。情熱的で奔放な性格の和泉式部が自身のことを書いたといわれる。こうした一般的な見方から離れ、新たな和泉式部を贈答歌を書きながら見ていきたい。 釈文:「 […]
2024-01-04 / 最終更新日時 : 2024-01-06 タオ 感性豊かな才知 はかない夢のような世の中で(4)和泉式部続集切を臨書して 4.宮様はどちらに 釈文:「いづくにと きみをしらねば おもひやるかたなくものぞ かなしかりける」 選字は「い徒久爾ときみ越しら年は於母ひや流可多 な久毛の所可奈し可利ける」 書風:「於母ひや流」畳み掛けるような筆圧をか […]
2024-01-03 / 最終更新日時 : 2024-01-06 タオ 感性豊かな才知 はかない夢のような世の中で(3)和泉式部続集切を臨書して 3.あさましの 釈文:「あさましの よはやまかはの みづなれや 心ぼそくも おもほゆるかな」 選字は「あ佐万し能よはや万可はの(う)見つ奈れや心本所 久无お母ほゆる可那」 書風:「あ佐万し」疎密がよく表れている箇所である […]
2024-01-02 / 最終更新日時 : 2024-01-06 タオ 感性豊かな才知 はかない夢のような世の中で(2)和泉式部続集切を臨書して 2.ひたすらに 釈文:「ひたぶるに わかれし人のいかなれば むねにとまれる心地のみする」 選字は「悲多ふる爾わ可れし人のい可奈れはむね爾と まれる心地のみ春る」 書風:「悲多ふる」は「悲」「多」から「ふ」へかけて少しづつ […]
2024-01-01 / 最終更新日時 : 2024-01-06 タオ 感性豊かな才知 はかない夢のような世の中で(1)和泉式部続集切を臨書して 1.はかないものと 釈文:「はかなしと まさしく見つる ゆめのよに おどろかでねる われは人かは」 選字は「盤可奈しと万さし久見つるゆめのよ爾おとろ可 天年るわれ盤人可は」 書風:リズミカルに細かい書線を連ねている。「な […]
2023-12-31 / 最終更新日時 : 2023-12-31 タオ 人生を楽しむ 故郷に帰り恬淡な暮らしを(4)李頎の詩より 4.心が安らかで 釈文:「澹泊眞吾事 清風別自茲」書き下し文は「澹泊 真に吾が事 清風 別に自ずから茲(しげ)し」 鑑賞:「澹泊」あっさりして無欲。「清風」清らかな風。「別自茲」自ずから特別に多い。 現代語にすると「心が […]
2023-12-30 / 最終更新日時 : 2023-12-30 タオ 人生を楽しむ 故郷に帰り恬淡な暮らしを(3)李頎の詩より 3.雲は谷をめぐり 釈文:「回雲覆陰谷 返景照霜梨」書き下し文は「回雲 陰谷を覆い 返景 霜梨を照らす」 鑑賞:「回雲」めぐる雲。「回」を「廻」に作るテキストもある。「返景」は夕陽。「照霜梨」霜にうたれて紅くなった梨の葉 […]