2020-09-02 / 最終更新日時 : 2020-08-27 タオ 思慕の情 花見のお土産に(1)建礼門院右京大夫集から 1.場面は一変して 今回は、一転して華やかなお花見の場面に移ります。平家一門の公達と平家にゆかりのある方々とお花見をなさいました。 実際に、集われた方々は平清盛とご縁のある方々が多く、妻が女である場合もあります。そこで、 […]
2020-09-01 / 最終更新日時 : 2020-08-22 タオ 思慕の情 朝霧のようにおかくれに(5)-建礼門院右京大夫 5.和歌一首を詠む 建礼門院右京大夫は、故建春門院の仏事を拝見して、あはれにも感じて、歌を詠みます。 (ニ)「九重に御法の花の にほふけふや きえにし露も ひかりそふらむ」*① 選字:九重耳御法の花の爾ほ不 […]
2020-08-31 / 最終更新日時 : 2020-08-22 タオ 思慕の情 朝霧のようにおかくれに(4)-建礼門院右京大夫 4.御捧物をさしあげた 「みな御捧物たてまつらせたまひ」の「御捧物」とは、仏前に捧げる物、袈裟、香炉など仏事に関連のある品を作り枝に付けて捧げるものです。 (ハ)それぞれに縁のある殿上人が、捧物をお持ちになる様が、おもむ […]
2020-08-30 / 最終更新日時 : 2020-08-22 タオ 思慕の情 朝霧のようにおかくれに(3)-建礼門院右京大夫 3.参列の皆様の顔ぶれは? 故建春門院の法会に参列されたのはどの様な方々だったのでしょう。(ロ)参列の女院は、近衛天皇准母の皇嘉門院聖子・後白河天皇准母の上西門院統子・二条天皇准母の八条院しょう子 后の宮々とは、近衛 […]
2020-08-29 / 最終更新日時 : 2020-08-22 タオ 思慕の情 朝霧のようにおかくれに(2)-建礼門院右京大夫 2.法華経の第五巻とは? 今回は、始めから四行目半ばまでです。 釈文は「故建春門院の御ために、御手 づから御経書かせおはしまし て、内裏にて御八講おこなは れし五巻の日」 天皇がご自分で法華経を写経なさ […]
2020-08-28 / 最終更新日時 : 2020-08-30 タオ 思慕の情 朝霧のようにおかくれに(1)-建礼門院右京大夫 1.建春門院のご冥福を祈ってつい先頃までお元気でいらした建春門院が、安元二年(1176)七月八日、三十五歳の若さで崩御されました。その御冥福を祈り、天皇が自ら法華経を写経されたのです。 内裏で参列された方々は、華やかであ […]
2020-08-27 / 最終更新日時 : 2020-08-20 タオ 思慕の情 憧れの君を見る人の(5)-建礼門院右京大夫 5.なかなかに気ままなお振舞い今回の場面では、いくつかの印象的なやりとりが見受けられます。 イ)かな書の観点から言いますと「あふひ」を「逢ふ日」と「葵」にかけていることです。 現代では、「逢ふ日」は「アウヒ」と読みます […]
2020-08-26 / 最終更新日時 : 2020-08-20 タオ 思慕の情 憧れの君を見る人の(4)-建礼門院右京大夫 4.本心はどちらでしょうか さらに、実宗が問いかけます。釈文:といひたれば、「おぼしめしはなつしも、深き方にて、心清くやある」と笑はれしも、さることと、をかしくぞありし。 選字:とい日多れ者お保しめ志ハ なつしもふか […]
2020-08-25 / 最終更新日時 : 2020-08-20 タオ 思慕の情 憧れの君を見る人の(3)-建礼門院右京大夫 3.あなたも憧れておられるのでしょう 頭中将実宗が、言われます。釈文:「ただ今の御心のうちも、さぞあらむかし」といはるれば、物の端に書き手さし出づ。 なかなかに 花の姿はよそに見て あふひとまでは かけじとぞ思ふ […]
2020-08-24 / 最終更新日時 : 2020-08-20 タオ 思慕の情 憧れの君を見る人の(2)-建礼門院右京大夫 2.維盛を見る女性は 頭中将実宗の歌「うらやまし 見と見る人の いかばかり なべてあふひを 心かくらむ」 歌意は、「うらやましいことだ、維盛を見るすべての女人は、どんなにか 一緒になれる日をひそかに願っていること […]