2020-09-12 / 最終更新日時 : 2020-09-03 タオ 思慕の情 建礼門院右京大夫、題詠歌を詠む(1) 1.題詠歌とは? 題詠歌とは、出された題のよって歌を詠むことで、院政期以降は主にこの形で詠まれることが多くなりました。建礼門院右京大夫集は、作者の実人生のあやを辿りながら、歌を詠む形でここまで進んできました。 実際に歌を […]
2020-09-11 / 最終更新日時 : 2020-08-30 タオ 思慕の情 帝の御笛をほめたのに(5)建礼門院右京大夫 5.そなたの気持ちはわかっているよ 建礼門院右京大夫は、あなたの心はわかっていますよ、とお優しい御歌をいただきます。それが、 「笛竹のうきねをこそは思ひ知れ 人の心をなきにやはなす」*① 選字は、「布えた介のうきね […]
2020-09-10 / 最終更新日時 : 2020-08-30 タオ 思慕の情 帝の御笛をほめたのに(4)建礼門院右京大夫 4.つぶやきのつもりが・・・ 建礼門院右京大夫が、ひとりぶつぶつと詠んだ歌が、帝の耳に入ってしまいます。その場面が、 「とつぶやくを、大納言の君と申ししは、三条内大臣の御女とぞ聞えし、その人、『かく申す』と申させ給へば、 […]
2020-09-09 / 最終更新日時 : 2020-08-30 タオ 思慕の情 帝の御笛をほめたのに(3)建礼門院右京大夫 3.お世辞などではありません! 建礼門院右京大夫は、そんなつもりで申し上げたわけではないのに、帝は「それはそら事を申すぞ」などと言われます。そこで、一首を詠みます。 「さもこそは数ならずとも 一すぢに 心をさへも […]
2020-09-08 / 最終更新日時 : 2020-08-30 タオ 思慕の情 帝の御笛をほめたのに(2)建礼門院右京大夫 2.帝の笛をほめちぎる 釈文:「いつの年にか、月明かりし夜、上の御笛ふかせおはしまししが、ことにおもしろく聞こえしを、めでまゐらすれば、『かたくなはしきほどなる』と、この御方にわたらせおはしま してのちに、語りまゐらせさ […]
2020-09-07 / 最終更新日時 : 2020-08-30 タオ 思慕の情 帝の御笛をほめたのに(1)建礼門院右京大夫 1.天皇は御笛の名手 高倉天皇は笛にすぐれた才能をお持ちでした。建礼門院右京大夫がお褒めしましたのに天皇からは否定されます。建礼門院右京大夫は、嘘をついているなどと言われ、なんてこと、と歌を詠みます。 それに対して、優し […]
2020-09-06 / 最終更新日時 : 2020-08-27 タオ 思慕の情 花見のお土産に(5)建礼門院右京大夫集から 5.資盛の少将から そして、資盛の少将がお返しの歌を詠みます。 「もろともに尋ねてをみよ 一枝の 花に心の下にもうつらば」 歌意は「お贈りした桜のひと枝がそれほどお気に召したのでしたら、この次は ご一緒に […]
2020-09-05 / 最終更新日時 : 2020-08-27 タオ 思慕の情 花見のお土産に(4)建礼門院右京大夫集から 4.お花見には誘われなかったけれど・・・ 中宮の仰せにより、建礼門院右京大夫が詠んだ歌の意味は「お花見に誘われなかったつらさも忘れて中宮の御方の人々は、ひと枝の桜に見とれております」 お返しの歌として、隆房少将が詠まれた […]
2020-09-04 / 最終更新日時 : 2020-08-27 タオ 思慕の情 花見のお土産に(3)建礼門院右京大夫集から 3.平資盛とは? ここで、重要な人物の登場となります。「資盛」は、平重盛の次男、高倉天皇と同年。応保元年(1161)生、母は藤原親盛の女とも藤原親方の女ともいわれています。 こうした面々を引き連れなさって、白河殿の女房た […]
2020-09-03 / 最終更新日時 : 2020-08-27 タオ 思慕の情 花見のお土産に(2)建礼門院右京大夫集から 2.近衛殿が中心となって・・ 本文から見ていきます。「近衛殿、二位中将と申しし頃」 「近衛殿」は、近藤基通。安元二年十七歳で従二位、二位中将。 永暦元年(1160)生。摂政藤原基実の長男、母は藤原忠隆の女。 […]