2021-06-06 / 最終更新日時 : 2021-06-05 タオ 思慕の情 風の便りに(2)建礼門院右京大夫集より 2.おろそかには致しません 釈文:「なほざりに 思ひしもせぬ 言の葉を 風のたよりに いかが散らさむ」 選字は、「なほさ利耳於もひし毛 勢ぬこと能葉を風の多よ里 爾い可ゝ千ら佐無」 「なほざり」は、 […]
2021-06-05 / 最終更新日時 : 2021-06-05 タオ 思慕の情 風の便りに(1)建礼門院右京大夫集より 1.御匣殿(みくしげどの)の 釈文:「御匣殿の里にひさしくおはせし頃、弁の殿の、その御里へまゐりてかへりまゐられたりし、「などかこのたよりにもおとづれはせぬ」とのたまひしかば」 選字は、「御匣殿の佐と爾ひさし九 […]
2021-06-04 / 最終更新日時 : 2021-05-31 タオ 思慕の情 交わしたい歌の贈答(5)紅葉の季節に忠度より 5.どなたのことかしら 釈文: 「かへし おぼつかな折りこそしらね たれに思ひ深きみ山の 紅葉なるらむ」 選字は、「かへ志おほつ可折利こ處しらねた連耳思比希可支みや万農も見ち那るら無」 歌意は、あやふやなことですこと。折 […]
2021-06-03 / 最終更新日時 : 2021-05-31 タオ 思慕の情 交わしたい歌の贈答(4)紅葉の季節に忠度より 4.深い山の紅葉をあなたに 「君に思ひ深きみ山の紅葉をば あらしのひまに おりぞしらする」 選字は、「き三爾於も日希可支見や万農 毛遅越者あ羅志能飛萬耳 折利所しら須る」 歌意は、深く想っているあなたに […]
2021-06-02 / 最終更新日時 : 2021-05-31 タオ 思慕の情 交わしたい歌の贈答(3)紅葉の季節に忠度より 3.忠度から見事は紅葉枝 釈文は、「忠度の朝臣の西山の紅葉みたるとて、なべてならぬ枝をことせて、結びつけたる。」 選字は、忠徳の朝臣乃西山農紅葉 見多流とて難へ弖ならぬ 枝をおこ勢てむ春飛徒介 多る 大 […]
2021-06-01 / 最終更新日時 : 2021-05-31 タオ 思慕の情 交わしたい歌の贈答(2)紅葉の頃に北の方より 2.紅花で染めた紙に 釈文: 「かへし くれなゐの薄様にわれゆゑに君が折りける 紅葉こそなべての色に 色そへてみれ」 選字は、「可遍し 久れなゐの薄様に 王れゆ惠耳支み可折利希流紅葉こ處な遍弖の色爾いろそ邊轉三れ」 大意 […]
2021-05-31 / 最終更新日時 : 2021-05-31 タオ 思慕の情 交わしたい歌の贈答(1)紅葉の頃に北の方より 1.紅葉につけて 釈文: 三位中将維盛の上のもと より、紅葉につけて、青も みぢの薄様に 君ゆゑは をしき軒端の紅葉をもをしからでこそ かくをりつれ 選字は、「三位中将維盛の上農も登 よ利紅葉爾つ希て […]
2021-05-30 / 最終更新日時 : 2021-05-28 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(5)酒徳頌を董其昌が書く 5.董其昌の目指したところ 董其昌は、顔真卿の多宝塔碑を若きに日に学び、虞世南に進みました。しかし、賞鑑家の項元汴(こうげんべん)のもとで歴代の真跡を目にし、王羲之の官奴帖真跡を見るに及んで大いに得るところがありました。 […]
2021-05-29 / 最終更新日時 : 2021-05-28 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(4)酒徳頌を董其昌が書く 4.物の数に入らない 「焉如蜾蠃之与螟 蛉」読み下し文は、「蜾蠃(から)の螟蛉(めいれい)と与(とも)にするが如し。」 「蜾蠃」:ジガバチ「螟蛉」:青虫 現代語にすると、「ジガバチと青虫のように物の数にも入らないのであっ […]
2021-05-28 / 最終更新日時 : 2021-05-27 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 大河が浮き草を浮かべて(3)酒徳頌を董其昌が書く 3.二人の論争は 「二豪侍側」読み下し文は、「二豪の側(かたわら)に侍(じ)すること」 「二豪」:二人の貴人。身分の高い家柄の若者と高貴有徳の人。現代語では、二人の貴人が側ではべって論争を仕掛けても。*① ここでは、字を […]