2021-01-18 / 最終更新日時 : 2021-01-14 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 天の蒼蒼たる(3)荘子を書く 3.空の青は それでは、空の青はどこから来ているのでしょうか。 「天之蒼蒼其正色邪」 読み下し文は、「天の蒼蒼たるは其れ正色なるか。」「この青々とした大空の色はいったい本来の色なのだろうか。」と疑問を投げかけます。晴れ […]
2021-01-17 / 最終更新日時 : 2021-01-14 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 天の蒼蒼たる(2)荘子を書く 2.生き物の息 内容は、「陽炎か塵埃か、たちのぼる宇宙の大気は、生き物たちの息が吹きあっているのだ。」リズミカルな文章がたたみかけるように、春の陽気の様を描き出しています。 気象情報へ容易にアクセスできる昨今では、空で大 […]
2021-01-16 / 最終更新日時 : 2021-01-14 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 天の蒼蒼たる(1)荘子を書く 1.野馬とは 「野馬也塵埃也生物之 以息相吹也」 読み下し文は、「野馬や塵埃や、生物の息を以って相い吹くなり」「野馬」とは郭注によると、『野馬とは游気なり』とあり、成疎では、『青春の時、陽気発動し、はるかに薮沢の中を […]
2021-01-15 / 最終更新日時 : 2021-01-10 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 変わったことを知っている人(5)荘子を書く 5.荘子という人物 荘子は『史記』によると、姓が荘、名は周、字は子休といい、西紀前四世紀後半頃の戦国時代、生まれは宋国の蒙(河南)でした。青年時代には、漆園の役人であったが、仕官の心を棄て、生涯を思索と著述で過ごしました […]
2021-01-14 / 最終更新日時 : 2021-01-10 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 変わったことを知っている人(4)荘子を書く 4.六月の息とは 「九万里其里去以六 月息者也」読み下し文は「(上ること)九万里、去るに六月の息なり」ここで「六月の息」とは、六月は気が盛んであるから風が強い*①とあります。他に六ヶ月飛び続けて休息する*②と解する文 […]
2021-01-13 / 最終更新日時 : 2021-01-10 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 変わったことを知っている人(3)荘子を書く 3.三千里の波 「三千里搏扶 揺而上者」 読み下し文は「三千里扶揺に搏ちて上ること」 「扶揺」はつむじ風のことで、『釈文』には「上行の風」「吹き上げる暴風」とあります。 内容は、「(波が高まっていること)三千里、 […]
2021-01-12 / 最終更新日時 : 2021-01-10 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 変わったことを知っている人(2)荘子を書く 2.鳳が南へ行くと 前回に登場した「鵬」が出てきます。 「鵬之従南 冥也擊」 この「鵬」は大鳳で、その前は確か北にいて突然に形が変化していました。 また、「撃」は「激」と同じ意味で使われています。 『大鳳が南の果 […]
2021-01-11 / 最終更新日時 : 2021-01-10 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 変わったことを知っている人(1)荘子を書く 1.齊諧という人は 引き続き、「荘子」を草書で書いていきます。草書は現代では馴染みが薄いのですが、仮名作品を書くときに,変体かなとしても活躍する書体です。「逍遥遊篇」 第一から 「齊諧者志怪 者也諧之言 曰」 […]
2021-01-10 / 最終更新日時 : 2021-01-06 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 奮い立って飛び上がると(5)荘子を書く 5.荘子とは この辺で『荘子』について述べておきましょう。 『荘子』は老子と並び称される道家の思想家です。老子は実在の人物であったか定かでなく、なお現実世界への関心が強くありました。それに対し、荘子においては現実を超えて […]
2021-01-09 / 最終更新日時 : 2021-01-06 タオ とらわれのない境地に遊ぶ 奮い立って飛び上がると(4)荘子を書く 4.南の果ての海 「南冥者 天池也」 読み下し文は、「南冥とは天池なり」 現代語に訳すと「南の果ての海とはいうのは、天の池です。」余談ですが、「者」を「は」と日本語で読むことと、仮名を書く時に変体かなとして「者」を「 […]