2022-04-03 / 最終更新日時 : 2022-04-02 タオ 思慕の情 たとえ任官しなくても(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.にほひも久しく 霜枯れの菊にも新たな花が咲いているのだから、私だってこれからが楽しみだわ。と送ってよこしたお返しに、作者の歌が 「花といへば うつろふ色も あだなるを 君がにほひは ひさしかるべし」 選字は、「花登い […]
2022-04-02 / 最終更新日時 : 2022-04-02 タオ 思慕の情 たとえ任官しなくても(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.霜枯れの中咲いた花 任官はしなかったけれど、望みは捨てないわという気持ちで「霜がれの 下枝に咲ける 菊見れば 我がゆくすゑも たのもしきかな」 選字は、「霜可れ農し多え耳佐希る菊み連 者我可ゆ具須ゑも多の裳 […]
2022-04-01 / 最終更新日時 : 2022-04-01 タオ 思慕の情 たとえ任官しなくても(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.除目とは 4月に入り、入社式や人事異動など春は新しい始まりの季節ですね。平安時代以降「除目」という任官の儀式が春と秋の二回行われました。春の除目は県召(あがためし)除目といい、外官(国司などの地方官)を任命しました。 […]
2022-03-31 / 最終更新日時 : 2022-03-29 タオ 琴線にふれる 江南の春・杜牧(4)漢詩を書く 4.春雨の中にけぶる 終句「多少樓䑓煙雨中」 書き下し文は、「多少の楼台煙雨の中」 「多少」多くの「楼台」楼閣「煙雨」けぶるように降る雨。きりさめ。 現代語にすると、多くの楼閣がけぶるように降る雨の中に建っています。 鑑 […]
2022-03-30 / 最終更新日時 : 2022-03-29 タオ 琴線にふれる 江南の春・杜牧(3)漢詩を書く 3.南朝以来の寺院 「南朝四百八十寺」 書き下し文は、「南朝(なんちょう)四百八十寺(しじゅうはっしんじ)」 「八十寺」は「はっしんじ」と読みます。漢詩は発音を「平」を「仄」に分けます。「平」は音調に変化のない平らな発音 […]
2022-03-29 / 最終更新日時 : 2022-03-29 タオ 琴線にふれる 江南の春・杜牧(2)漢詩を書く 2.見渡せば 承句:「水村山郭酒旗風」 書き下し文は「水村山郭酒旗の風」 鑑賞:「水村」水辺の村。水郷。 「山郭」山あいの村 「酒旗」酒屋のしるしとして店頭に立てた旗。さかばた。昔の中国の風俗。 「入 […]
2022-03-28 / 最終更新日時 : 2022-03-28 タオ 琴線にふれる 江南の春・杜牧(1)漢詩を書く 1.春の情景を歌う 杜牧の著名な漢詩『江南春』は変化に富んだ春の情景を歌っています。起句「千里鶯啼緑映紅」 書き下し文は「千里鶯啼いて緑紅(くれなゐ)に映ず」現代語にすると、「千里四方のいたるところに鶯が啼き、柳の緑と桃 […]
2022-03-27 / 最終更新日時 : 2022-03-26 タオ 琴線にふれる 酒に対す其のニ(4)白居易漢詩を書く 4.享楽主義とは 享楽主義とは、快楽にふけり楽しむことを人生の目的とすることですが、中国古代の思想家では楊朱があげられます。生没年は不詳ながら、戦国時代に為我(いが)説、我が為にする自己中心主義を唱えました。 孟子の評言 […]
2022-03-26 / 最終更新日時 : 2022-03-26 タオ 琴線にふれる 酒に対す其のニ(3)白居易漢詩を書く 3.富める者も 「随富随貧且歓楽 不開口笑是痴人」 書き下し文は、「富に随い貧に随いて且く歓楽せん 口を開いて笑わざるは是れ痴人」 現代語にすると、富める者、貧なる者はそれぞれに合わせて、よろこび楽しもう。口 […]
2022-03-25 / 最終更新日時 : 2022-03-25 タオ 琴線にふれる 酒に対す其のニ(2)白居易漢詩を書く 2.ほんのひとときの生 「石火光中寄此身」 書き下し文は、「石火光中 此の身を寄す」 鑑賞:「石火」は非常にはやく短い時間のたとえ。 「光」は時間。光陰矢の如しなどと用いて、月日の早く すぎることをいう。 […]