2020-07-23 / 最終更新日時 : 2020-07-20 タオ 禅と書のつながり スピードが大事、道元歌(5) 5.散らし書きは、流れるように 「あしひきの山した水のこがくれて たぎつつこゝろをせきぞかねつる」 「あし悲きの 山し多水能 こ可倶 連帝 多支つこゝろ 乎勢き ぞ可年 都累」 一行目の始 […]
2020-07-22 / 最終更新日時 : 2020-07-20 タオ 禅と書のつながり スピードが大事、道元歌(4) 4. 再び道元の和歌を見る もう一度、道元の歌を見てみると、「無常迅速」がひしひしと伝わってきます。この言葉は、坐禅の最後に僧侶が終わりを告げる前に必ず読誦されます。 人は、生きている時にはその実感がわかず、死が迫ろうと […]
2020-07-21 / 最終更新日時 : 2020-07-20 タオ 禅と書のつながり スピードが大事、道元歌(3) 3.仏道を学ぶには正法眼蔵随聞記 二・一九にある学人が問います。 「私は仏道を学ぶことを心がけて年月が経ちますが、未だに悟りを得ることができません。仏道を学ぶには聡明であるとか知恵があるとか、性質とか天分は関わりがないと […]
2020-07-20 / 最終更新日時 : 2020-07-20 タオ 禅と書のつながり スピードが大事、道元歌(2) 2,歳月は飛ぶようにすぎる 「隙ゆく駒」とは、物の隙間から見るときに過ぎてゆく馬が一瞬で消えてしまうように、歳月もあっという間に過ぎてしまうことを意味します。 和歌ではこの例えが好まれて、『千載集』にもみられます。 「い […]
2020-07-19 / 最終更新日時 : 2020-07-19 タオ 禅と書のつながり スピードが大事、道元歌(1) 1.隙ゆく駒 人の一生は、ひとときの猶予もありませんよ。 「とどまらぬ 隙ゆく駒の ゆくす ゑに 法の道う る人 ぞすく なき」*① 道元禅師が詠んでいます。 選字は、「度 […]
2020-07-18 / 最終更新日時 : 2020-07-18 タオ 禅と書のつながり 「六つのみちを」道元は(5) 5.継色紙を参考にして 「む免の可能 布利於く ゆ支にうつり 勢盤 堂連可盤 ゞなを わき弖 をらまし」 ゆったりと書かれているのですが、空間の余白へ働きかける妙味がありま […]
2020-07-17 / 最終更新日時 : 2020-07-17 タオ 禅と書のつながり 「六つのみちを」道元は(4) 4.六道の衆生は一切衆生斉く父母の恩の如く『梵網経』に「一切の男子は、是れ我が父。一切の女人は是れ我が母なり。我、生々に、是れに従うて生を受けずということなし。故に、六道の衆生は、皆、我が父母なり」とある。 前回の訳:出 […]
2020-07-16 / 最終更新日時 : 2020-07-16 タオ 禅と書のつながり 「六つのみちを」道元は(3) 3. 父母の報恩のこと夜話の折に、懐奘禅師が質問します。父母に対する報恩のことなど、出家した者も、なすべきでしょうか。道元禅師が言われるには、 「出家は棄恩、入無為、無為の家の作法は、恩を一人に不限、一切衆生斉く父母の恩 […]
2020-07-15 / 最終更新日時 : 2020-07-13 タオ 禅と書のつながり 「六つのみちを」道元は(2) 2.苦しむ人々を救う 道元が六道について詠まれた歌があります。釈文:六つのみち をちこち 迷ふとも がらは わが父ぞ かし 母ぞ かし 地獄の業火に焼かれる男女。赤児の四 […]
2020-07-14 / 最終更新日時 : 2020-07-13 タオ 禅と書のつながり 「六つのみちを」道元は(1) 1.六つのみち「六つのみち」とは、仏教でいう地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道の六つの世界です。人間衆生は煩悩にふりまわされ、かつ現世でおこなった所業のむくいを受け て、この六道に生死をくりかえすというが、天道 […]