2024-11-10 / 最終更新日時 : 2024-11-13 タオ 禅と書のつながり 行書般若心経(3)集字聖教序より 3.波羅蜜多ということは 般若と同じく、梵語の音をそのまま写したもので、原語はパーラミターという。これと訳すと「到彼岸」となる。 煩悩に縛られて迷っている人の世界を「此の岸」といい、仏の世界、悟りの境地を「彼の岸」と呼ぶ […]
2024-11-09 / 最終更新日時 : 2024-11-10 タオ 禅と書のつながり 行書般若心経(2)集字聖教序より 2.般若とは「般若波羅蜜多心経」というタイトルの「般若」から始めることにしよう。 鑑賞:「般若」は怖い顔をした「般若の面」を思い浮かべ方もいるだろう。元来、この言葉はインドの語を音に写したもので、サンスクリット語で言えば […]
2024-11-08 / 最終更新日時 : 2024-11-09 タオ 禅と書のつながり 行書般若心経(1)集字聖教序より 1.聖教序の心経釈文:「般若波羅蜜多心経 沙門玄奘奉 詔譯」 書き下し文は「般若波羅蜜多心経 沙門玄奘 詔を奉じて訳す。」 鑑賞:現在、聖教序の碑は西安碑林に並べ置かれているが、元々は唐の高宗(672年)に長安の弘福寺内 […]
2023-06-18 / 最終更新日時 : 2023-06-18 タオ 中国書画と禅 行草書巻・その二(3)董其昌を臨書する 3.香象河を 釈文:「香象度河。若取於相。 壁観婆羅。」 書き下し文は「香象河を度る。相を取るが若し。 壁観の婆羅。」 鑑賞:漢字の字形を四角にせずにさまざまな工夫が見られる箇所である。「象」は頭部を大 […]
2023-06-17 / 最終更新日時 : 2023-06-17 タオ 中国書画と禅 行草書巻・その二(2)董其昌を臨書する 2.刹那とは 釈文:「刹那即証。措思 成魔。金鶏報暁。」 書き下し文は「刹那(せつな)にして即ち証す、思を措(お)きて魔 を成(じょう)ず。金鶏暁を報じ」 鑑賞:「刹那」は仏教における時間単位。サンスク […]
2023-06-16 / 最終更新日時 : 2023-06-17 タオ 中国書画と禅 行草書巻・その二(1)董其昌を臨書する 1.初祖賛 釈文:「其二 龍水像 初祖賛 廓然無聖。關捩無 多。」 書き下し文は「龍水像 初祖賛 廓然(かくぜん)として聖無し、 關捩(かんれい)に多無し。」 鑑賞:「關捩」関捩 […]
2023-06-15 / 最終更新日時 : 2023-06-15 タオ 中国書画と禅 行草書巻・その一(3)董其昌を臨書する 3.ことごと無礙なり 釈文:「攝入鉢盂。事々無礙。」 書き下し文は「攝(と)りて鉢盂に入れれば、事々 無礙なり。」 鑑賞:「攝」の省略体が常用漢字の「摂」である。手偏はがっし りとおおらか、旁はその傍に沿って収まりが […]
2023-06-14 / 最終更新日時 : 2023-06-12 タオ 中国書画と禅 行草書巻・その一(2)董其昌を臨書する 2.遊戯自在 釈文:「遊戯自在。 こう動毒龍。献珠捏(怪)。」 書き下し文は「遊戯自在なり。毒龍をこう動し、 珠を献じ捏怪す。」 鑑賞:「自在」仏教で心が煩悩の束縛から離れること。 「在」は堂々とし […]
2023-06-13 / 最終更新日時 : 2023-06-12 タオ 中国書画と禅 行草書巻・その一(1)董其昌を臨書する 1.手貝葉像 釈文:「其一 手貝葉像 大海有漚。漚卽全海。 向法海中。」 書き下し文は「大海に漚有り、漚は卽ち全海。 法海中に向かいては」 鑑賞:「大海」と書いて字幅を広げた下に「有」を小さく入れ […]
2023-06-12 / 最終更新日時 : 2023-06-12 タオ 中国書画と禅 行草書巻・董其昌を臨書して(4)羅漢賛から 4.貝葉一片 釈文:「貝葉一 片大蔵裏許」 書き下し文は「貝葉一片、大蔵の裏許」 鑑賞:「貝葉」(ばいよう)とは、椰子などの植物の葉を加工して、紙の代わりに用いた筆記媒体。東南アジア、南アジアで多く利用された。貝多 […]