行草書巻・その一(2)董其昌を臨書する

2.遊戯自在

釈文:「遊戯自在。
    こう動毒龍。献珠捏(怪)。」

書き下し文は「遊戯自在なり。毒龍をこう動し、
       珠を献じ捏怪す。」

鑑賞:「自在」仏教で心が煩悩の束縛から離れること。
   「在」は堂々とした字形が終画の力強さに表れている。

   「毒龍」は連綿線でゆったりとつながり、「龍」は細線の
    草書で軽やか。

参考文献:董其昌集 二玄社