2021-07-01 / 最終更新日時 : 2021-07-01 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(5)漢字かな交じり書 5.くりかえす言葉は この句を音で読むと、繰り返しが多いことに気づきます。一行目の「ひ」と二行目の「ひ」、三行目の「た」と四行目の「た」などです。詩や句を詠む時に、同じ言葉を繰り返すことによって、リズムが生まれます。 そ […]
2021-06-30 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(4)漢字かな交じり書 4.ひっそり 「ひとりひっそり竹の子竹になる」 意味は、静まりかえった竹藪の中、たけのこが若竹に成長している。若竹を擬人化した句であるが、いかにも自分自身が竹になったようなところに特色がある。*① 筍の成長は早く、ふとし […]
2021-06-29 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(3)漢字かな交じり書 3.青い山 この句は、大正15年4月10日に味取観音堂を出てから、九州の高千穂付近で詠まれたと言われています。初夏の候に山を分け入って進むが、どこまで分けいっても青い山ばかりであった。 率直な感想を述べた句です。そのため […]
2021-06-28 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(2)漢字かな交じり書 2.ここまでの 山頭火、本名は種田正一、1882年(明治15年)山口県防府市八王子に生まれました。地主の家に長男として生を受けました。しかし、母の自死や自分の酒癖の悪さなどがあり、変転の多い暮らしを送ることになります。 […]
2021-06-27 / 最終更新日時 : 2021-06-28 タオ 漂泊の想い 書いてみたい山頭火(1)漢字かな交じり書 1.今日は 今回は、漢字かな交じり書として、漂白の俳人、種田山頭火を書くこととします。俳人といっても俳句は定型ではなく、必ずしも五・七・五を取りません。そのせいか、漢字かな交じり書では人気のある作家といえるでしょう。 ち […]
2021-03-11 / 最終更新日時 : 2021-03-01 タオ 漂泊の想い 春立つ日に詠む(5)和漢朗詠集より 5.かすかな春風にも 「柳無気力条先動 池有波氷尽開 今日不知誰計會 春風春水一時来」白 読み下し文は「柳気力なくして条(えだ)先づ動く 池に波の文ありて氷尽く開けたり 今日知らず誰か計会せ […]
2020-05-30 / 最終更新日時 : 2020-05-30 タオ 漂泊の想い 能因や西行への憧憬「奥の細道」(5) 5. 芭蕉の俳諧に対する考え 釈文:「うしなふ事なかれ。猶古 人の跡をもとめず、古人の求 めたる所をもとめよと、南山 大師の筆の道にも見えたり」*① 芭蕉は、弟子の許六に贈った離別の手紙の中で、空海(諡 […]
2020-05-29 / 最終更新日時 : 2020-05-29 タオ 漂泊の想い 能因や西行への憧憬「奥の細道」(4) 4. 根底には蘇東坡の詩 「奥の細道」の象潟行で「雨も又奇」と書いた芭蕉の脳裏には、上記の蘇東坡の漢詩があったと思われます。 「飲湖上初晴後雨」 水光瀲灔晴方好 山色空濛雨亦奇 欲把西湖比西子 淡 […]
2020-05-28 / 最終更新日時 : 2020-05-28 タオ 漂泊の想い 能因や西行への憧憬「奥の細道」(3) 3.象潟はうらむがごとし 芭蕉は蘇東坡の漢詩を思い起こし、句を詠みます。釈文「江上に御陵あり。神功后宮の御墓と云。寺を干満珠寺と云。この処に御幸ありし事、いまだきかず。いかなる故ある事にや。 此寺の方丈に坐して、簾を捲け […]
2020-05-27 / 最終更新日時 : 2020-05-25 タオ 漂泊の想い 能因や西行への憧憬「奥の細道」(2) 2.能因島へ 芭蕉は能因島を訪れますが、その地に三年幽居したといわれる能因とは、いかなる人物だったのしょうか。能因法師は永延二年(988)生まれと推定され、藤原長能に師事し、和歌を学び奥州に二度行脚をしています。 これま […]