2023-09-26 / 最終更新日時 : 2023-09-26 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(8)蘇軾の書 8.行くもとどまるも 釈文:「去住両無礙 人天争挽留」 書き下し文は「去住 両つながら無礙 人天 争いて挽留す」 鑑賞:「去住」去はゆくこと、住はとどまること。「無礙」礙はさまたげるの意。二字で完全に […]
2023-09-25 / 最終更新日時 : 2023-09-25 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(7)蘇軾の書 7.きりっとした老師は 釈文:「惟此鶴骨老 凛然不知秋」 書き下し文は「惟だ此の鶴骨の老 凛然として秋を知らず」 鑑賞:「鶴骨老」辯才老師をさす。鶴骨は体が痩せているさまをいう。「凛然」もともとは寒気が激しく身にし […]
2023-09-24 / 最終更新日時 : 2023-09-25 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(6)蘇軾の書 6.月日は 釈文:「眉山蘇軾上 日月轉双轂 古今同一丘」 書き下し文は「眉山の蘇軾上る。日月双轂を転じ、古今 同じく一日たり。」 鑑賞:「日月一句」月日が際限ない循環であることをいう。「轂」は車のこしき。「 […]
2023-09-23 / 最終更新日時 : 2023-09-22 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(5)蘇軾の書 5.過渓亭と名付けて 釈文:「来往亦風流因作 亭嶺上名曰過渓亦曰二 老謹次辯才韻賦詩一首」 書き下し文は「来往亦た風流なりと、と。因りて亭を嶺上に作り、之に名付けて過渓と曰い、亦た二老と曰う。謹みて辯才の韻に次し、詩一首 […]
2023-09-22 / 最終更新日時 : 2023-09-22 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(4)蘇軾の書 4.老師は笑って 釈文:「辯才笑曰。杜子美不云乎。与子成二老。」 書き下し文は「辯才笑いて曰く。杜子美云わずや、子と二老と成る。」 鑑賞:「杜子美」は盛唐の詩人、杜甫をその字で呼んだ。引用の詩は『賛上人に寄す』の詩の結び […]
2023-09-21 / 最終更新日時 : 2023-09-21 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(3)蘇軾の書 3.高僧慧遠の故事 釈文:「遠公復過虎(渓)(矣)」 書き下し文は「遠公 復た虎(渓)を過ぎたり、と。」 鑑賞:「遠公復過虎渓矣」は晋の高僧慧遠の虎渓三笑の故事(『廬山記』)にもとづく。慧遠は廬山東林寺にこもって安居禁 […]
2023-09-20 / 最終更新日時 : 2023-09-21 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(2)蘇軾の書 2.風篁嶺とは 釈文:「軾往見之。常出至風篁嶺。左右驚曰。」 書き下し文は「軾 往きて之に見ゆるに、常に出でて風篁嶺に至る。左右 驚きて曰く」 鑑賞:「風篁嶺」は西湖の南西に位置する霊石山の南西にあるとうげ。嶺はとうげが […]
2023-09-19 / 最終更新日時 : 2023-09-19 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(1)蘇軾の書 1.辯才老師とは 元祐五年(1090)杭州に在った時の蘇軾の作。辯才老師」は僧元浄(字は無象、1008〜88)。杭州附近の人で、長く西湖の西にある上天竺寺に住し、高僧として慕われ帰依する人が多数いた。晩年は詩題に言うよう […]
2023-06-01 / 最終更新日時 : 2023-06-01 タオ 表れる人格 懐素の自叙帖を臨書する(6)狂草と言われて 5.往々にして 釈文:「往々遇之。 豁然心胸。略 無疑滞。」 鑑賞:次第に筆の運びに勢いが出て、興に乗っている様子が伺える。「豁」は偏を広くゆったりと書き、旁は簡素にして次の「然」を小さく抑えて流れがみえる。 […]
2023-05-31 / 最終更新日時 : 2023-05-29 タオ 表れる人格 懐素の自叙帖を臨書する(5)狂草と言われて 5.西の方は 釈文:「西遊上 國。謁見當代名公。 錯綜其事。遺 編絕簡。」 鑑賞:自由奔放と評するのが相応しい懐素の草書である。墨の潤渇は自然ではっきりとすみ次の箇所がわかる。 「西」で墨を入れたときは […]