2023-02-19 / 最終更新日時 : 2023-02-20 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(7)臨書して 7.歎けとて 釈文:「なげヽとて月やものおをもはする かこちがほなるわがなみだかな」 用字は、「な介ヽとて月や者毛のお乎も者する 可こち可本奈るわ可奈見多可那」 歌意は、「月が私に『嘆きなさいな』といって物 […]
2023-02-18 / 最終更新日時 : 2023-02-13 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(6)臨書して 6.あはれとも 釈文:「あはれとも みる人あらば おもはなむ 月のおもてにやどす心を」 用字は、「あ者れと母みる人あらはおも者奈无 月のおもてにやと寸こヽろ越」 鑑賞:文字を選ぶ際に特徴的なのは、一行目の中 […]
2023-02-17 / 最終更新日時 : 2023-02-13 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(5)臨書して 5.月まつと 釈文:「つきまつと いひなされつる よひのまの 心の色を袖に見えぬる」 用字は、「つき万つとい日奈されつるよひのま能 こヽろのいろを曽てにみえぬる」 鑑賞:一行目と二行の行間に注目したい。中程 […]
2023-02-16 / 最終更新日時 : 2023-02-13 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(4)臨書して 4.しらざりき 本文をみていくと、釈文:「しらざりき くもゐのよそにみし月の かげおたもとにやどすべしとは」 用字は、「しら佐利きく毛ゐ能よ曽二みし 月の可介お堂もとにやとすへしと八」 鑑賞:「しら佐利き」 […]
2023-02-15 / 最終更新日時 : 2023-02-13 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(3)臨書して 3.本当の筆者は 本文の上、欄外にはその歌が勅撰集に入集していることを示す書き付けがある。上記の部分では、一句目に「千」四句目にも「千」、五句目には「新」の文字がある。 これは、「千」『千載集』、「新」『新古今集』であり […]
2023-02-14 / 最終更新日時 : 2023-02-13 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(2)臨書して 2.「伝山家心中集」は 「伝山家心中集」は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて書き写された現存最古の写本である。筆者を西行と伝えている。 巻首の内題「山家心中集 花月集ともいふべし」と、それに続く「花 三十六首」の部位 […]
2023-02-13 / 最終更新日時 : 2023-02-12 タオ 古筆の美しさ 西行筆と伝えられる山家心中集は(1)臨書して 1.山家心中集とは 『山家心中集』とは、西行(1118〜90)が自詠歌三百六十首、贈答の他人歌十四首を、花・月・恋・雑に分けて晩年にまとめた自撰歌集である。 末尾には藤原俊成(1114〜1204)との贈答歌があり、成立は […]
2023-01-25 / 最終更新日時 : 2023-01-25 タオ 古筆の美しさ 石山切から書と工芸の調和をみる(3)伊勢集より 3.はまちどり 返しとして釈文:「はまちどりつばさのなきをとぶからに 雲路にいかで思ひかくらん」 選字:「者万遅と利つ者佐のな支越と婦可に 久もち爾い可て於もひ可倶ら无」 鑑賞:「者」から字の向きを変えがら「 […]
2023-01-24 / 最終更新日時 : 2023-01-25 タオ 古筆の美しさ 石山切から書と工芸の調和をみる(2)伊勢集より 2.大空に 釈文:「おほぞらにとふてふことのかたければ 雲の上にぞさしてきこゆる」 選字は「於ほ所らにと婦てふと能かた希礼八 雲能上爾楚さしてきこゆ類」 鑑賞:連綿が流麗で自然である。始まりは「於」が大きく懐 […]
2023-01-23 / 最終更新日時 : 2023-01-23 タオ 古筆の美しさ 石山切から書と工芸の調和をみる(1)伊勢集より 1.石山切とは 石山切とは、「本願寺三十六人家集」から昭和四年に分割された「貫之集下」および「伊勢集」の断簡である。切名は本願寺の旧所在地である石山(現在の大阪城付近)にちなむ。 この「伊勢集」は色の異なる唐紙を破れ継ぎ […]