2023-05-01 / 最終更新日時 : 2023-05-01 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(2)その二 2.雀が止まって 釈文:「低昂枝上雀 搖蕩花間雨」 現代語にすると「昴座にたれ込めるように低く、雀がとまって上下する枝、花の間に降る雨に打たれて揺れ動く」 鑑賞:「枝」の右払いはのびのびと枝が張るように、「雀」は飛 […]
2023-04-30 / 最終更新日時 : 2023-04-30 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(1)その二 1.やせ細った竹は 蘇軾の「鄢陵(えんりょう)の王主簿(おうしゅぼ)の画く所の折枝(せつし)に書す 」二首のうちその二である。 釈文:「瘦竹如幽人 幽花如處女」 現代語にすると「やせ細った竹は幽居する人のよう […]
2023-04-29 / 最終更新日時 : 2023-04-29 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(7)その一 7.誰がいったのか 釈文:「誰言一点紅 解寄無辺春」 現代語にすると「誰がいったのか、ほんの少しだけ紅色があるだけではないかと。どこまでも続く春を伝えているではないか。」 鑑賞:中国絵画にとって、重要なことは形を写 […]
2023-04-28 / 最終更新日時 : 2023-04-28 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(6)その一 6.この二幅の絵が 釈文:「如何此両幅 疎淡(談は誤字)含精匀」 現代語にすると「この王主薄の二幅の絵が 間があらく透きがある筆致と淡彩で精密な趣が あるのにはかなわない。」 鑑賞:「如 […]
2023-04-27 / 最終更新日時 : 2023-04-27 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(5)その一 5.趙昌の絵は 釈文:「邉鸞雀写生 趙昌花伝神」 現代語にすると「邉鸞(へんらん)の雀の絵は実物をそのまま写し描いているし、趙昌の花の絵は魂をも伝えるが」 鑑賞:「邉」は「辺」の元字。一説に邪神の侵入を防ぐため境界 […]
2023-04-26 / 最終更新日時 : 2023-04-24 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(4)その一 4.自然の巧みとは 鑑賞:「天工與清新」「自然」と「人工」が書の世界では六朝時代から重視され、両者が共に評価できる作品が理想とされてきた。 蘇軾はここで二つの概念を融合した、「天工」を一つの創作の原理として考えた。それで […]
2023-04-25 / 最終更新日時 : 2023-04-24 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(3)その一 3.詩と画は同じ 釈文:「詩画本一律 天工與清新」 現代語にすると「詩と画は本来一つのもの 天工と清新とが肝要なところ。」 鑑賞:「天工」は人工に対比される自然が世界を生成させている巧みのわざ。「天」 […]
2023-04-24 / 最終更新日時 : 2023-04-24 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(2)その一 2.詩を読むのに 釈文:「賦詩必此詩 定非知詩人」 現代語にすると「詩を詠むのに詩題を表すのにとらわれるのは、 決して詩をわかっている人ではない」 鑑賞:「詩」が数多く出てくるが、やさしく、力強く変化 […]
2023-04-23 / 最終更新日時 : 2023-04-23 タオ 表れる人格 蘇軾の絵画論を書く(1)その一 1.絵画では形が似ているからといって 蘇軾の絵画論は、中国文化史上で大きな影響を与えたといわれる。その代表的な詩が上記のものである。 釈文:「論画以形似 見与児童隣」 現代語にすると、「絵画を論じるのに形が似ていることを […]
2023-04-22 / 最終更新日時 : 2023-04-22 タオ 表れる人格 続・前赤壁賦を臨書して(15)蘇軾の意を読む 14.酒の肴も尽きて 釈文:「肴核 既盡杯盤狼藉相与枕 藉乎舟中不知東方之既 白」 書き下し文は「肴核(こうかく)既に尽きて、杯盤狼藉たり。相い与に舟中に枕藉(ちんしゃ)して、東方の既に白むを知らず。」 […]