2020-10-14 / 最終更新日時 : 2020-10-04 タオ 思慕の情 すみれ山吹、春の暮(3)建礼門院右京大夫集より 3.海のみちの・・ 「海のみちの春の暮」の題で、海路の春の夕暮れの意です。 「錨おろす波間にしづむ入日こそ くれゆく春の すがたなりけれ」 選字は、「い可り於ろ春波間爾しつ 牟以利日こ楚久連ゆ具者流 […]
2020-10-13 / 最終更新日時 : 2020-10-04 タオ 思慕の情 すみれ山吹、春の暮(2)建礼門院右京大夫集より 2.ところどころの山吹 「所々に咲いている山吹」を題とし、歌を詠みます。 「我がやどの八重やまぶきの夕ばえに 井手のわたりも見る心ちして」 選字は、「我可やとの八重やま布きの夕 はえ耳井手のわ多里も見る […]
2020-10-12 / 最終更新日時 : 2020-10-04 タオ 思慕の情 すみれ山吹、春の暮(1)建礼門院右京大夫集より 1.名所のすみれ 今回は、言葉のあやを楽しむ歌です。 「おぼつかな ならびの岡の名のみして ひとりすみれの花ぞつゆけき」 選字は、「おぼつ可奈難ら日能岡の名乃み して飛とり春美連の八 那そつ遊介支」 「 […]
2020-10-11 / 最終更新日時 : 2020-09-27 タオ 思慕の情 自然のいとなみを詠う(5)建礼門院右京大夫集から 5.古き池の杜若 「古い池の杜若」の題で詠みます。 「あせにけるすがたの池のかきつばた いく昔をか へだてきぬらむ」 選字を「あせに希る須可多の池農か支 川盤多いく牟可し越可へ 多傳きぬら无」 「あす」は浅 […]
2020-10-10 / 最終更新日時 : 2020-09-27 タオ 思慕の情 自然のいとなみを詠う(4)建礼門院右京大夫集から 4.山田の苗代 今回は、「山田の苗代」の題です。 「やまざとは門田の小田の苗代に やがてかけひの 水まかせつつ」 選字を「やま佐と者門田の乎多能苗代爾 屋かて可希比農三つま可勢川 徒」 歌意は、「ここ山里は […]
2020-10-09 / 最終更新日時 : 2020-09-27 タオ 思慕の情 自然のいとなみを詠う(3)建礼門院右京大夫集から 2.あかつきの呼子鳥 題は、あかつきに人を呼ぶような啼き声の鳥 「夜をのこすねざめにたれを呼子鳥 人もこたへぬ しののめの空」 選字は、「夜を乃こ須年さ免耳多れ乎 よ布故とり人毛こたへぬ志の 能免の空 […]
2020-10-08 / 最終更新日時 : 2020-09-27 タオ 思慕の情 自然のいとなみを詠う(2)建礼門院右京大夫集から 2.雁はいつ帰るのでしょうか 日本へ渡り、冬を越した雁は春になると帰って行きます。その時期がまだ早いことから、歌に詠まれています。 「はるがすみたつをみすてて行く雁は 花なき里にすみやならへる」 伊勢 関戸本古今集の […]
2020-10-07 / 最終更新日時 : 2020-09-28 タオ 思慕の情 自然のいとなみを詠う(1)建礼門院右京大夫集から 1.帰ってゆく雁 建礼門院右京大夫集 祥香書 今回は、自然の風物をうたいます。「くらき空の帰る雁」、暗い夜空を帰ってゆく雁の意味です。 「花をこそ思ひもすてめ ありあけの 月をまたで かへるかりがね」 選字は、 […]
2020-10-06 / 最終更新日時 : 2020-09-21 タオ 思慕の情 松の間から見える桜花他(5)建礼門院右京大夫集から 5.遠き沢の春駒 遠い沢にいる春の馬、という題で詠んでいます。 「はるかなる野沢にあるる放れ駒 かへさや道の ほども知るらむ」 選字は「はるかなる野沢耳あ流ゝ八 奈れこま可邉沙やみち農ほ ともし留らむ」 […]
2020-10-05 / 最終更新日時 : 2020-09-21 タオ 思慕の情 松の間から見える桜花他(4)建礼門院右京大夫集から 4.夜深き春雨 「夜おそくなって降る春雨」という題意です。 「ふくる夜の ねざめさびしき袖のうへを 音にも濡らす春の雨かな」 選字を「ふく留夜の年佐免さ日し支 袖のう遍乎於と耳毛ぬら須者 るのあめ哉」 ここ […]