2022-01-07 / 最終更新日時 : 2022-01-06 タオ 和歌を味わう 和歌一首を背景と共に味わう(3)関戸本古今集より 3.枕草子にみる 『枕草子』第二十三段「清涼殿の丑寅のすみの」の中で、この和歌が登場します。ある時、中宮定子様が硯ですみを磨りなさいと命じられたのち、ここに覚えている古歌を書くように仰せになった。あたふたとして、伊周殿に […]
2022-01-06 / 最終更新日時 : 2022-01-06 タオ 和歌を味わう 和歌一首を背景と共に味わう(2)関戸本古今集より 2.藤原良房とは この歌の作者藤原良房と深い関わりがある染殿の后は、権力を掌中に収める上で重要な役割を果たすことになる娘です。平安初期の貴族で、冬嗣の次男として生まれた良房は、文徳天皇の即位後、外戚として勢力を得ること […]
2022-01-05 / 最終更新日時 : 2022-01-06 タオ 和歌を味わう 和歌一首を背景と共に味わう(1)関戸本古今集より 1.年ふれば 和歌一種を取り上げて、その背景や関連の文献から味わいつくす企画です。今回は、取り上げるのは、古今集・巻一・春歌上・五十二から藤原良房がよんだ歌です。 「年ふれば よはひは老いぬ しかはあれど 花をし見れば […]
2021-12-19 / 最終更新日時 : 2021-12-16 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(7)建礼門院右京大夫集から 7.袖のうつり香は 「わびつつは かさねし袖の うつり香に 思ひよそへて 折りしたちばな」 選字は、「王ひ徒ヽ者可さ年志曽傳のうつ 梨可耳思比よ所へて折利し多 ちは奈」 鑑賞:一行目の行幅とニ行目のそ […]
2021-12-18 / 最終更新日時 : 2021-12-16 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(6)建礼門院右京大夫集から 6.あの橘は古歌に由来してるの 「むかし思ふ にほひかなにぞ 小車に 入れしたぐひの 我が身ならぬに」 選字は、「む可し於もふ爾ほ日可な爾處 越久る万耳い連志多供日のわ可 身奈羅ぬ爾」 一行目の始まり […]
2021-12-17 / 最終更新日時 : 2021-12-16 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(5)建礼門院右京大夫集から 5.たちばなの枝に 遠のいて行く隆信に作者は焦りのような気持ちを抱いたのでしょうか。 「またしばし音せで文のこまごまとありしかへしに、などやらむ、いたく心の乱れて、ただ見えし橘を、一枝つつみてやりたりしに、『えこそ心得ね […]
2021-12-16 / 最終更新日時 : 2021-12-13 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(4)建礼門院右京大夫集から 4.あのほととぎすは 「思ひいでて ねざめし床の あはれをも 行きてつげける ほととぎすかな」 選字は、「於も日いてヽね佐免しとこの阿八 連越毛行支てつ希遣流本とヽ き春かな」 鑑賞:一行目は変体かなの複 […]
2021-12-15 / 最終更新日時 : 2021-12-13 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(3)建礼門院右京大夫集から 3.私の思いを告げに 隆信からのお返しは詞書からさすがと思われます。 「かへしに、『われしも思ひ出づるを』など、さしもあらじとおほゆることどもをいひて」 選字は、「かへし爾王れ志も思ひい徒るを なと佐志もあらしと […]
2021-12-14 / 最終更新日時 : 2021-12-13 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(2)建礼門院右京大夫集から 2.変わらないほととぎす 「もろともに ことかたらひし あけぼのに かはらざりつる ほととぎすかな」 選字は、「裳路とも爾こ登可たら日しあ 希ほのニ可者羅佐利つる本とヽ支須 […]
2021-12-13 / 最終更新日時 : 2021-12-13 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(1)建礼門院右京大夫集から 1.ほととぎすの声が 今回は、全体を見通して流れを感じられるよう、横長に書きました。詞書は和歌のニ字分下がっています。 「おなじ頃、夜床にてほととぎすを聞きたりしに、ひとり寝覚めに、またかはらぬ声にて過ぎしを、そのつと […]