2022-07-21 / 最終更新日時 : 2022-07-20 タオ 思慕の情 待ちに待った資盛からの手紙(2)建礼門院右京大夫集から 2.まめやかに 資盛は、作者へどのような気持ちで手紙を書き送ったのでしょうか。「かへすがへす思ひとぢめぬる心ちにてなむ、まめやかにこのたび ばかりぞ申しもすべき』とて」 選字は、「可遍春 かへ寸思ひと遅免ぬる心ち […]
2022-07-20 / 最終更新日時 : 2022-07-18 タオ 思慕の情 待ちに待った資盛からの返事(1)建礼門院右京大夫集から 1.うれしそうに ついに資盛から返事がきました。資盛も嬉しかったのでしょう。 「など申したりし返事、さすがにうれしき由いひて、『今はただ身の上も今日明日 のことなれば、」 選字は、「など申し多梨志へ無事さ須可二 […]
2022-07-19 / 最終更新日時 : 2022-07-18 タオ 思慕の情 あなたと私が同じ世にいることは(3)建礼門院右京大夫集を書きながら 3.お気持ちをお察して 先に自ら命を絶ったご兄弟たちのことを言って、 「思ふことを 思ひやるにぞ 思ひくだく 思ひにそへて いとどかなしき」 選字は、「おも婦こと越思日や類耳曽於もひ具 堂久思比二楚遍ていとヽか […]
2022-07-18 / 最終更新日時 : 2022-07-18 タオ 思慕の情 あなたと私が同じ世にいることは(2)建礼門院右京大夫集を書きながら 2.生きているのに 資盛に確かな伝手を頼って送った歌三首のうちの二首目、「同じ世と なほ思ふこそ かなしけれ あるがあるにも あらぬこの世に」 選字は、「於奈し世と那本思布こ所可な志 介れある駕あ類二も阿らぬこの […]
2022-07-17 / 最終更新日時 : 2022-07-17 タオ 思慕の情 あなたと私が同じ世にいることは(1)建礼門院右京大夫集を書きながら 1.本当はお便りを出すまいと思っていた 資盛からは、都落ちの以前より、すでに亡きものと思ってほしい、自分もそう思うからと言われ、ずっと耐えてきましたが、やはりご兄弟達の悲報を聞き、いてもたってもいられずに、なんとかお手紙 […]
2022-07-16 / 最終更新日時 : 2022-07-15 タオ 思慕の情 資盛へ便りをさしあげようと(4)建礼門院右京大夫集から 4.ご兄弟の訃報に 転々と居所を移す平家一門の方に便りを差し上げることもひとかたならぬご苦労があったのでしょう。 詞書「わざとはまたかなはで、これよりも、いふかたなく思ひやらるる心のう ちをもえいひやらぬに、このゆか […]
2022-07-15 / 最終更新日時 : 2022-07-15 タオ 思慕の情 資盛へ便りをさしあげようと(3)建礼門院右京大夫集から 3.わずかな機会を見つけて 私は既に亡きものと思ってください、と都落ちの時に言われた作者でしたが、 「ただ都出でての冬、わづかなる便りにつけて、『申ししやうに、今は身を かへたると思ふを、たれもさ思ひて、後の世をとへ […]
2022-07-14 / 最終更新日時 : 2022-07-15 タオ 思慕の情 資盛へ便りをさしあげようと(2)建礼門院右京大夫集から 2.資盛の心細さよ 資盛が一人残されてさぞ心細いだろうと、思うものの 「さまざま人のいひ扱ふにも、『残りていかに心弱くや、いとどおぼゆらむ』 など、さまざま思へど、かねていひしことにてや、またなにとか思ふらむ、 便りにつ […]
2022-07-13 / 最終更新日時 : 2022-07-15 タオ 思慕の情 資盛へ便りをさしあげようと(1)建礼門院右京大夫集から 1.ゆかりのある方の ゆかりのある方々が自ら入水したと聞き、思うのは資盛の身です。「ことにおなじゆかりは、思ひとるかたの強かりける。憂きことはさなれど も、この三位中将、清経の中将と、心とかくなりぬるなど」 選字は、「こ […]
2022-07-12 / 最終更新日時 : 2022-07-11 タオ 思慕の情 花の姿と熊野の波(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.つらい目にお会いになって 「かなしくも かかるうきめを み熊野の 浦わの波に 身をしづめける」 選字は、「か那志久裳可ヽ流う支免をみ 熊野のう羅わ農波二身越しつ 免希る」 現代語に […]