2022-10-14 / 最終更新日時 : 2022-10-13 タオ 思慕の情 逢瀬を重ねた思い出の地・北山は(7)建礼門院右京大夫集を書いて 7.かつて見事なお庭は 釈文:「露消えし 跡は野原と なりはてて ありしにも似ず あれはてにけり」 選字は、「露きえ志跡者野原と奈り盤傳ヽあ利し 耳裳に春あれ盤て爾希里」 歌意は、「あの人が亡くなった後のお […]
2022-10-13 / 最終更新日時 : 2022-10-13 タオ 思慕の情 逢瀬を重ねた思い出の地・北山は(6)建礼門院右京大夫集を書いて 6.一人で物思いに 釈文:「ただひとりながむるに、さまざま思ひ出づることなど、いふもなかなかなり。 れいの、物もおぼえぬやうにかきみだる心のうちながら」 選字は、「多ヽひとり難可無る二佐万ヽヽ思ひ 出つること […]
2022-10-12 / 最終更新日時 : 2022-10-10 タオ 思慕の情 逢瀬を重ねた思い出の地・北山は(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.藤袴の香り 釈文:「藤袴うちかをり、ひとむらすすきも、まことに虫の音しげき野辺と見えしに、 車寄せて降りし妻戸のもとにて、」 選字は、「藤袴うちかを里ひと無ら須ヽ支裳 満こと耳む志の音し介き野辺と […]
2022-10-11 / 最終更新日時 : 2022-10-10 タオ 思慕の情 逢瀬を重ねた思い出の地・北山は(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.資盛が植えた小萩が 釈文:「葎も苔もしげりつつ、ありしけしきにもあらぬに、植ゑし小萩はしげりあひて、 北南の庭にみだれふしたり。」 選字は、「葎も苔毛し希利つヽ阿里し 遣し支に毛あ羅ぬ二う衛事小萩者志 […]
2022-10-10 / 最終更新日時 : 2022-10-09 タオ 思慕の情 逢瀬を重ねた思い出の地・北山は(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.手入れされた庭は 二人で通い慣れた北山の邸跡へ一人で出かけてみたものの、作者の目に映った景色は、釈文:「面影は先立ちて、またかきくらさるるさまぞ、いふかたなき。みがきつくろ はれし庭も、浅茅が原、蓬が杣になりて […]
2022-10-09 / 最終更新日時 : 2022-10-09 タオ 思慕の情 逢瀬を重ねた思い出の地・北山は(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2,僧侶の所有となり 釈文:「たれも見しをりありしを、ある聖の物になりてと聞きしを『ゆかりあること ありしかば、せめてのことに、忍びて渡りてみてば」 選字:「多連も見しを里毛阿利し越ある 聖の物耳奈里傳ときヽ […]
2022-10-08 / 最終更新日時 : 2022-10-08 タオ 思慕の情 逢瀬を重ねた思ひ出の地・北山は(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.北山のあたりは かつて資盛とともに訪れた北山の邸だが、今は人手にわたり見ることもかないません。でも、そこが縁ある僧侶のものだと知った作者は再訪してみます。 釈文:「北山の辺によしあるところのありしを、はかなくなりし人 […]
2022-10-07 / 最終更新日時 : 2022-10-07 タオ 思慕の情 夏深きころ蜩とともに(7)建礼門院右京大夫集から 7.心が体から離れて 釈文「ゆくへなく わが身もさらば あくがれむ あととどむべき 憂き世ならぬに」 選字は、「ゆ倶遍奈くわ可身毛さ羅盤あ久か連む 阿とヽ度無へ支憂き世奈らぬ爾」 鑑賞:「あくがる」は、人の心 […]
2022-10-06 / 最終更新日時 : 2022-10-05 タオ 思慕の情 夏深きころ蜩とともに(6)建礼門院右京大夫集から 6.現世がこれでは 釈文:「さりともと 頼む仏も めぐまねば 後の世までを 思ふかなしさ」 選字は、「佐りと裳と多の無仏も免久まね盤 後の世まて越思布可那しさ」 歌意は、「それにしても、仏をお頼み申しており […]
2022-10-05 / 最終更新日時 : 2022-10-05 タオ 思慕の情 夏深きころ蜩とともに(5)建礼門院右京大夫集から 5.恨めしくさえ 釈文:「憂き身思日知ることのみありて、またかくためしなき物を思ふも、 いかなるゆゑぞと、神も仏も恨めしくさへなりて」 選字は、「憂支身 於もひしるこ登の見あ利てま多か久 多免事奈支 […]