4.ほんのわずかな間の 釈文：「哀吾生之須臾羨長江之　　　　無窮挾飛仙以遨遊抱　　　　明月而長終知不可乎驟（得）」 書き下し文は「吾が生の須臾(しゅゆ）なるを哀しみ、長江の窮まり無きを羨む。飛仙を挟みて以て遨遊(ごうゆう […]

3.はかない命を 釈文：「駕一葉之扁　　　　舟、擧匏尊以相屬寄蜉　　　　蝣於天地眇滄海之一粟」 書き下し文は「一葉の扁舟に駕し、匏樽を擧(あ)げて以て相い屬し、蜉蝣を天地に寄す、眇(びょう)たる滄海の一粟なるをや。」 鑑 […]

2.今、曹孟徳はいづこに 釈文：「而今安在哉。況吾与　　　　子、漁樵於江渚之上侶魚　　　　之上、蝦而友糜鹿」 書き下し文は「而るに今安(いず)くにか在る。況んや吾と子と、江渚(こうしょ)の上(ほとり)に漁樵し、魚蝦を侶( […]

1.船の上の旗が この地のすぐ先には三国志で有名な曹操が大軍を率いて船団を並べた場所があった。 釈文：「舳艪千里、旌旗蔽空。釃　　　　酒臨江、横槊賦詩固一世　　　　之雄也」 書き下し文は「舳艪千里、旌旗空を蔽う。酒を釃( […]

13.あの辺りは 釈文：「此非孟徳　　　　之困於周郎者乎。方其破　　　　荊州下江陵順流而東也」 書き下し文は「此れ孟徳の周郎に困しめられし者に非ずや。其の荊州を破り、広陵より下り、流れに順って東するに方（あた）りてや」 […]

13.西のかたを望み 釈文：「西望夏口、東望武昌、山川　　　　相繆、鬱乎蒼々」 書き下し文は「西のかた夏口を望み、東のかた武昌を望めば、山川相い繆い、鬱乎（うっこ）として蒼々たり。」 解説：「夏口」湖北省武漢市の付近で長 […]

12.月の光が 歌に合わせて吹く音色が、憂いを帯びていたのを、いぶかしく思った蘇子はなぜかと尋ねる。すると、 釈文：「客曰、月明星稀、烏鵲　　　　南飛、此非孟徳之詩乎。」 書き下し文は「客曰く、月明らかに星稀に、烏鵲南に […]

11.蘇子は襟を正して 釈文：「蘇子愀然正　　　　襟、危坐而問客曰、何為其　　　　然也。」 書き下し文は「蘇子愀然として襟を正し、危坐して客に問い　　　　　　　て曰く、何為れぞ其れ然るや、と。」 現代語にすると「蘇子は顔 […]

10.龍をも舞う 釈文：「舞幽壑之潜蛟、泣孤　　　　舟之嫠婦。」 書き下し文は「幽壑(ゆうがく)の潜蛟(せんこう)を舞わしめ、孤舟の嫠婦(りふ)を泣かしむ。」 鑑賞：「幽壑之潜蛟」深い谷にひそんでいる竜の一種である　　　 […]

9.慕うようでもあり 釈文：「如怨如慕、如　　　　泣如訴。餘音嫋々、不絶如　　　　縷。 書き下し文は「怨むが如く慕うが如く、泣くが如く訴うるが如し。餘音嫋々として、絶えざること縷(いと）の如し。」 現代語にすると「怨むよ […]