前赤壁賦を臨書して(9)蘇軾の意を汲む

9.慕うようでもあり

釈文:「如怨如慕、如
    泣如訴。餘音嫋々、不絶如
    縷。

書き下し文は「怨むが如く慕うが如く、泣くが如く訴うるが如し。餘音嫋々として、絶えざること縷(いと)の如し。」

現代語にすると「怨むようであり、慕うようであり、泣くようでもあり、訴えているようであった。余韻が弱く長く流れ糸のようであった。」

鑑賞:「嫋々」弱く長く続くさま

参考文献:漢詩と名蹟 鷲野正明著 二玄社