2022-04-22 / 最終更新日時 : 2022-04-22 タオ 思慕の情 重衡は建礼門院右京大夫に思いを(4)建礼門院右京大夫集から 4.情愛があるような いつまでもこのようにしてお付き合いをしましょう、と重衡に言われて作者の心は 「おほかたは、にくからずいひかはして、『果てまでも、かやうにだにも あらむ』といはれしかば」 選字は、「おほ可多八 […]
2022-04-21 / 最終更新日時 : 2022-04-21 タオ 思慕の情 重衡は建礼門院右京大夫に思いを(3)建礼門院右京大夫集から 3.同じ一門の方とは 縁のある身ではありませんか、と重衡に思わせぶりのことを言われ、いつも言い寄られていた作者は、次の歌を詠みます。 「濡れそめし 袖だにあるを おなじ野の 露をばさのみ いかがわくべき」 選字は、「ぬ連 […]
2022-04-20 / 最終更新日時 : 2022-04-18 タオ 思慕の情 重衡は建礼門院右京大夫に思いを(2)建礼門院右京大夫集から 2.紫の・・・異なる解釈 この歌には自然詠とみる異なる解釈があります。「紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る」 歌意は、紫草のただ一本があるために武蔵野に生えている草は全ていとしいもの と見える。 […]
2022-04-19 / 最終更新日時 : 2022-04-20 タオ 思慕の情 重衡は建礼門院右京大夫に思いを(1)建礼門院右京大夫集から 1.草のゆかり 平重衡は建礼門院右京大夫に思いを打ち明けます。私はあなたに縁のある人なのだから資盛とおなじように思ってください。 「この人もよしなしごとをいひて、『草のゆかりをなにか思ひはなつ、ただ おなじことと思へ […]
2022-04-18 / 最終更新日時 : 2022-04-16 タオ 思慕の情 平重衡は茶目っ気たっぷりに(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.地獄の鬼は 「鬼をげに 見ぬだにいたく 恐ろしきに 後の世をこそ 思ひしりぬれ」 選字は、「おにを希二見ぬ多耳い多久 於曽し支爾後の世をこ所思ひ し利努連」 歌意は、地獄の鬼は、見なくても大層恐ろしい […]
2022-04-17 / 最終更新日時 : 2022-04-16 タオ 思慕の情 平重衡は茶目っ気たっぷりに(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.ただの冗談なのに 重衡がおどかしていう言葉が恐ろしくてたまらず作者は、「あだごとに ただいふ人の 物がたり それだにこころ まどひぬるかな」 選字は、「あ多こ登爾たヽいふ人の物可多里 楚れ多二故ころま度日ぬ流 […]
2022-04-16 / 最終更新日時 : 2022-04-16 タオ 思慕の情 平重衡は茶目っ気たっぷりに(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.恐いので着物をかぶって 重衡の宮中での行いが詳しく書かれ、親しまれる人柄であったことがわかります。 「はてはおそろしき物語りどもをしておどされしかば、まめやかにみな汗になりつ つ、『今は聞かじ、のちに』といひしかど、 […]
2022-04-15 / 最終更新日時 : 2023-07-17 タオ 思慕の情 平重衡は茶目っ気たっぷりに(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.重衡の人となり 詞書の中で平重衡が登場します。女官たちを驚かせたり、怖がらせていても、なかなか評判が良いようです。 「など思ひ続くるほどに、宮の亮の、『内の御方の番に候ひける』とて入り来て、れいのあだごともまことし […]
2022-04-14 / 最終更新日時 : 2022-04-16 タオ 思慕の情 しみじみと埋み火をかきおこし(3)建礼門院右京大夫集を書きながら 3.心の奥底は言わないけれど 「たれもその 心のそこは かずかずに 言ひ果てねども しるくぞありける」 選字は、「多れ裳曽能こヽ露農處こは可 寸ヽ数耳いひ者て年登毛志る 久楚あ利希る」 歌意は、誰もが心の […]
2022-04-13 / 最終更新日時 : 2022-04-13 タオ 思慕の情 しみじみと埋み火をかきおこし(2)建礼門院右京大夫集を書きながら 2.闇のうつつ 気のあったもの同士が、暗闇の中、わずかに残った埋み火をかきおこしながらお互いの身の上話などをしています。 「思ふどち 夜半のうづみ火 かきおこし 闇のうつつに まとゐをぞする」 選字は、「於裳布とち夜半の […]