2022-01-19 / 最終更新日時 : 2022-01-17 タオ 思慕の情 揺れうごく女こころの吐露(5)建礼門院右京大夫集に親しんで 5.ほんとうにね 夢にみているように私の心は想っているあなたの元へ通っているでしょうと隆信の歌に、作者が返した歌は、 「げにもその 心のほどや 見えつらむ 夢にもつらき けしきなりつる」 選字は、「け爾毛楚乃心の保とや見 […]
2022-01-18 / 最終更新日時 : 2022-01-17 タオ 思慕の情 揺れうごく女こころの吐露(4)建礼門院右京大夫集に親しんで 4.夢で姿を 隆信が返した巧妙な歌とは、 「通ひける 心のほどは 夜をかさね 見ゆらむ夢に 思ひあはせよ」 選字は、「通ひ介流こヽろ農ほと盤与越可さ年 三遊羅无ゆ免爾おも非あ者勢よ」 歌意は、あなたのことを想っ […]
2022-01-17 / 最終更新日時 : 2022-01-17 タオ 思慕の情 揺れうごく女こころの吐露(3)建礼門院右京大夫集に親しんで 3.夢に見て 「夢にみる」というと、現代では自分が相手を思っていて見るものですが、平安時代では反対で相手が自分のことを想っている心が夢の中で通ってくると考えられていました。 「夢にいつもいつも見えしを、『心の通ふには […]
2022-01-16 / 最終更新日時 : 2022-01-17 タオ 思慕の情 揺れうごく女こころの吐露(2)建礼門院右京大夫集に親しんで 2.生きていたのですね 「ありけりと いふにつらさの まさるかな 無きになしつつ 過ぐしつるほど」 選字は、「あ利希里登いふに徒ら散のま佐る か奈無記耳奈しつヽ須具志川る本と」 鑑賞:一行目は文字をやや密着さ […]
2022-01-15 / 最終更新日時 : 2022-01-17 タオ 思慕の情 揺れうごく女こころの吐露(1)建礼門院右京大夫集に親しんで 1.むごい挨拶 (これまでのお話)華やかな宮中での経験を若い頃に積み、間近に見る公達たちの凛々しさや中宮様方の麗しさに心躍らせた建礼門院右京大夫も、恋の悩みを持つようになります。他の人のような恋は決してするまいと思ってい […]
2021-12-19 / 最終更新日時 : 2021-12-16 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(7)建礼門院右京大夫集から 7.袖のうつり香は 「わびつつは かさねし袖の うつり香に 思ひよそへて 折りしたちばな」 選字は、「王ひ徒ヽ者可さ年志曽傳のうつ 梨可耳思比よ所へて折利し多 ちは奈」 鑑賞:一行目の行幅とニ行目のそ […]
2021-12-18 / 最終更新日時 : 2021-12-16 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(6)建礼門院右京大夫集から 6.あの橘は古歌に由来してるの 「むかし思ふ にほひかなにぞ 小車に 入れしたぐひの 我が身ならぬに」 選字は、「む可し於もふ爾ほ日可な爾處 越久る万耳い連志多供日のわ可 身奈羅ぬ爾」 一行目の始まり […]
2021-12-17 / 最終更新日時 : 2021-12-16 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(5)建礼門院右京大夫集から 5.たちばなの枝に 遠のいて行く隆信に作者は焦りのような気持ちを抱いたのでしょうか。 「またしばし音せで文のこまごまとありしかへしに、などやらむ、いたく心の乱れて、ただ見えし橘を、一枝つつみてやりたりしに、『えこそ心得ね […]
2021-12-16 / 最終更新日時 : 2021-12-13 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(4)建礼門院右京大夫集から 4.あのほととぎすは 「思ひいでて ねざめし床の あはれをも 行きてつげける ほととぎすかな」 選字は、「於も日いてヽね佐免しとこの阿八 連越毛行支てつ希遣流本とヽ き春かな」 鑑賞:一行目は変体かなの複 […]
2021-12-15 / 最終更新日時 : 2021-12-13 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(3)建礼門院右京大夫集から 3.私の思いを告げに 隆信からのお返しは詞書からさすがと思われます。 「かへしに、『われしも思ひ出づるを』など、さしもあらじとおほゆることどもをいひて」 選字は、「かへし爾王れ志も思ひい徒るを なと佐志もあらしと […]