2022-09-12 / 最終更新日時 : 2022-09-11 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(5)建礼門院右京大夫集を書くこと 5.自分ひとりで仏事を 「さまざま心ざしばかり弔ふも、人目つつましければ、うとき人には知らせず、 心ひとつにいとなむかなしさも、なほたへがたし。」 選字は、「佐まヽヽ心さ志 は可利弔布毛人目つヽまし介れ盤うと […]
2022-09-11 / 最終更新日時 : 2022-09-11 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(4)建礼門院右京大夫集を書くこと 4.文字が透けて見えるのも 昔の手紙をすき込んだ紙からは、文字が透けて見えています。それを見た作者は、「文字の見ゆるもかはゆければ、うらに物を隠して、手づから 地蔵六体墨描きに描きまゐらせなど」 選字は、「文字の見ゆるも […]
2022-09-10 / 最終更新日時 : 2022-09-10 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(3)建礼門院右京大夫集を書くこと 3.資盛の古い手紙を 平家一門にゆかりのある方々は、弔いも公にはままならず、つらい思いをされていることだろうと思い、自分が資盛のためににお弔いをせねばという気持ちになります。 「など、身一つのことに思ひなされて、悲しけれ […]
2022-09-09 / 最終更新日時 : 2022-09-08 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(2)建礼門院右京大夫集を書くこと 2.源氏の世になって 「またおのづから残りて、跡とふ人もさすがあるらめど、よろづのあたりの人も、世に忍び 隠ろへて、なにごとも道ひろからじ」 選字は、「またお農徒可羅乃こりて 跡とふ人も散春可阿るら免とよ路つの […]
2022-09-08 / 最終更新日時 : 2022-09-08 タオ 思慕の情 昔の資盛からの手紙をすき込んで(1)建礼門院右京大夫集を書くこと 1.私の亡き後は必ず 作者の建礼門院右京大夫は、華やかな宮中のおつとめを退いた後、思い人である資盛の悲報に触れ悲しみに打ちひしがれます。そのつらい日々を経て、作者は資盛の言葉を思い出します。 「ただ胸に堰き、涙に余る思ひ […]
2022-09-07 / 最終更新日時 : 2022-09-05 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(7)関戸本古今集を臨書して 7.落ちたぎつ 「おちたぎつ川瀬に浮かぶうたかたも おもはざらめや 恋しきことを」 選字は、「於遅堂記徒か者せ爾有可ふう多 閑たも於も八さらめやこひ志支ことを」 この和歌は古今集にはありませんが、綺語抄の二〇九に […]
2022-09-06 / 最終更新日時 : 2022-09-04 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(6)関戸本古今集を臨書して 6.涙の河に 「はやき瀬にみるめおひせば 我が袖の涙の河にうゑてみましを」 選字は、「者や支せにみるめ於ひせ八利可そて のなみたのか者爾う衛て三まし 遠」 書き始めは「者」で小さく、次に「や」で大きく広 […]
2022-09-05 / 最終更新日時 : 2022-09-04 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(5)関戸本古今集を臨書して 5.かがり火の影のほうは 「篝火の影となる身のわびしきは なかれてしたにもゆるなりけり」 選字は、「かヽ利ひの可けとなるみのわひし支八 な可れて志多爾裳ゆるな利介利」 鑑賞:ゆったりとした書き振りからは、激しい恋 […]
2022-09-04 / 最終更新日時 : 2022-09-03 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(4)関戸本古今集を臨書して 4.篝火に 「篝火にあらぬわが身の なぞもかく涙の河にうきてもゆらん」 選字は、「かヽ利火爾あらぬわかみのなそ裳 閑九なみ堂の可八爾う支てもゆら無」 こちらの二行は潤渇がはっきりとしている箇所です。「あらぬ」の「 […]
2022-09-03 / 最終更新日時 : 2022-09-01 タオ 古筆の美しさ 恋すれば私の身は(3)関戸本古今集を臨書して 3.恋をしたら 「恋すれば 我が身は影となりにけり さりとて人に そはぬものゆゑ」 選字は、「こひす連はわ可みはか希とな利爾介 利さ利とて悲と爾曽はぬ毛のゆ衛」 鑑賞:「こひす連は」はシンプルな文字を使いながら動 […]