いにしへの歌を書き今を詠む(25)-和泉式部集(百三)-

25.来ると言ってこない人に
釈文:「おきながら 明かしつるかな とも寝せぬ 鴨の上毛(うはげ)のしもならなくに」

選字は「於支な可羅あ 可しつる閑奈度毛 年勢ぬ 鴨のう盤 希能 しも那ら奈 具二」

鑑賞:「おきながら」は「起き」に「霜」の縁語の「置き」をかける。

現代風によむと「起きたまま 夜(よる)を明かして しまうとは まるで羽に置く 霜のようだ」