懐素『自叙帖』を臨書して(23)-草書から-
23.士大夫は
釈文:「士大夫不以為恠焉。顔刑部書家者流。」
鑑賞:「顔」ここでは、ひときわ太く破筆もおそれぬ勢いで筆をこするように書いている。対照的に「刑」は軽快で回転する筆の動きによどみがなく、リズミカルである。
「部」は偏と旁の連綿が糸のように細く華奢で、こうした書線はあまり見当たらない。柔らかな春のようである。
「者」から「流」の続けかたはあたかも書く位置をはじめから心に宿しているかのように配されている。軽やかな気持ちを表れているのだろうか。
参考文献:自叙帖 懐素 二玄社


