古を訪ねて万葉集の相聞歌(3)金沢本を臨書して
3.万葉仮名とは
万葉かなとは、当時の音声による呼び方を日本での漢字音を使い表示さたものである。漢字は意味を表す「表意文字」であるが、新たに音を表す「表音文字」として使われるようになった。
稲荷山古墳の鉄剣の銘文は漢文で書かれているので、少なくとも5世紀頃には日本人の一部が漢文を書いていたと思われる。
和歌すべてを万葉仮名で書いているわけではなく、単語を表意文字としてそのまま漢字を使う場合がある。万葉仮名は、助詞や助動詞として多く用いられている。
参考文献:サライ2025年10月「ニッポンの『漢字』と『かな』」


