2023-09-20 / 最終更新日時 : 2023-09-21 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(2)蘇軾の書 2.風篁嶺とは 釈文:「軾往見之。常出至風篁嶺。左右驚曰。」 書き下し文は「軾 往きて之に見ゆるに、常に出でて風篁嶺に至る。左右 驚きて曰く」 鑑賞:「風篁嶺」は西湖の南西に位置する霊石山の南西にあるとうげ。嶺はとうげが […]
2023-09-19 / 最終更新日時 : 2023-09-19 タオ 表れる人格 辯才老師へ贈った詩を臨書して(1)蘇軾の書 1.辯才老師とは 元祐五年(1090)杭州に在った時の蘇軾の作。辯才老師」は僧元浄(字は無象、1008〜88)。杭州附近の人で、長く西湖の西にある上天竺寺に住し、高僧として慕われ帰依する人が多数いた。晩年は詩題に言うよう […]
2023-09-18 / 最終更新日時 : 2023-09-18 タオ 思慕の情 隆房の中納言へ心置きなく歌を(6)建礼門院右京大夫集を書いて 6.豊のあかりに 釈文:「かきこもる 闇もよそにぞ なりぬべき 豊のあかりにほのめかされて」 選字は「賀支こ裳流や三もよ楚爾曽那里ぬへ支 登よの阿閑利爾ほの免可さ連弖」 鑑賞:「豊の明り」は奈良時代以降、新嘗祭・大嘗祭の […]
2023-09-17 / 最終更新日時 : 2023-09-17 タオ 思慕の情 隆房の中納言へ心置きなく歌を(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.心の闇を 釈文:「まよふらむ 心の闇を 思ふかな 豊のあかりのさやかなるころ」 選字は「満よ布ら無こヽ路農闇を於もふ可奈 豊乃あ賀りの沙や可那るころ」 鑑賞:「心の闇」は「豊のあかり」の縁から、ここでは親を思う子の気 […]
2023-09-16 / 最終更新日時 : 2023-09-17 タオ 思慕の情 隆房の中納言へ心置きなく歌を(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.父君を亡くされて 釈文:「大宮の入道内大臣うせられたりし頃、公経の中納言かき籠りて、五節などにもまゐられざりしに白薄様の、いろいろの櫛を書きたるに書きて、人のつかはししにかはりて」 選字は「大宮の入道内大臣雨勢られ堂 […]
2023-09-15 / 最終更新日時 : 2023-09-15 タオ 思慕の情 隆房の中納言へ心置きなく歌を(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.今日がその日と知らずに 釈文:「かけながら うきねにつけて 思ひやれ あやめも知らず くらす心を」 選字は「可稀奈から有記年耳つ介傳思ひ や連阿や免もし羅寸久ら須心を」 鑑賞:「あやめも知らず」は「菖蒲」と「文目」を […]
2023-09-14 / 最終更新日時 : 2023-09-15 タオ 思慕の情 隆房の中納言へ心置きなく歌を(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.陰ながらあなたのお嘆きを 釈文:「つきもせぬ うきねは袖に かけながらよその涙を 思ひやるかな」 選字は「徒支裳せぬう記年八袖耳可介那可ら よ楚農涙を思飛やる可奈」 鑑賞:作者の歌には懸詞や縁語といった技巧の入った歌 […]
2023-09-13 / 最終更新日時 : 2023-09-11 タオ 思慕の情 隆房の中納言へ心置きなく歌を(1)建礼門院右京大夫集より 1.隆房に御不幸があって 釈文:「隆房の中納言の、なげくことありて籠りゐたるもとへ、こればかりは、昔のこともおのづからいひなどする人なれば、とぶらひ申すとて、五月五日に」 選字は「隆房の中納言農な希九こと阿里 弖籠り多流 […]
2023-09-12 / 最終更新日時 : 2023-09-11 タオ 思慕の情 資盛がかつて蔵人頭だった時に(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.夢の契りが 釈文:「憂かりける 夢の契りの 身を去らで さむるよもなき なげきのみする」 選字は「憂か利希る夢の遅記里の身毛佐らて 沙むる夜も奈き難介能三春類」 鑑賞:「夢の契り」かなしい夢のような前世からの縁。資盛 […]
2023-09-11 / 最終更新日時 : 2023-09-11 タオ 思慕の情 資盛がかつて蔵人頭だった時に(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.ありしの姿が 釈文:「面影も その名もさらば 消えもせで 聞き見るごとに 心まどはす」 選字は「おも可稀毛曽の那もさら盤消え裳せ弖 聞ヽ見流こと二心まと波寸」 鑑賞:「さらば」は死んだとならば。「さらば消えよ、しかる […]