2023-03-31 / 最終更新日時 : 2023-04-01 タオ 表れる人格 前赤壁賦を臨書して(7)蘇軾の意を汲む 7.空のように澄み切った 釈文:「撃空明兮遡流光。渺ヽ兮 余懐望美人兮天一方。」 書き下し文は「空明に撃ちて流光に遡る。渺ヽ(びょうびょ う)たり余が懐(おも)い、美人を天の一方に望む、と。」 鑑賞「空明」空のよう […]
2023-03-30 / 最終更新日時 : 2023-03-30 タオ 表れる人格 前赤壁賦を臨書して(6)蘇軾の意を汲む 6.酒を飲んで 釈文:「於是飲酒楽甚扣舷而 歌曰、桂棹兮蘭槳」 書き下し文は「是(ここ)に於いて酒を飲んで楽しむこと甚だし。舷(ふなばた)を扣(たた)いて之を歌う。歌に曰く、桂の棹蘭の槳(かじ)」 現代語にすると「 […]
2023-03-29 / 最終更新日時 : 2023-03-29 タオ 表れる人格 前赤壁賦を臨書して(5)蘇軾の意を汲む 5.とても広々として 釈文:「浩ヽ乎如馮虚 御風而不知其所止飄々乎 如遺世獨立、羽化而登仙。」 書き下し文は「浩浩乎として虚に馮り風に御して、その止まる所を知らざるが如く、飄々として世を遺れて独立し、羽化して […]
2023-03-28 / 最終更新日時 : 2023-03-25 タオ 表れる人格 前赤壁賦を臨書して(4)蘇軾の意を汲む 4.白いもやが 釈文「白露横江、水 光接天。縦一葦之所如、凌 萬頃之茫然。」 書き下し文は「白露江に横たわり、水光天に接す。一葦の如く、所を縦(ほしいまま)にして、萬頃の茫然たるを凌ぐ。」 現代語にすると「白いも […]
2023-03-27 / 最終更新日時 : 2023-03-25 タオ 表れる人格 前赤壁賦を臨書して(3)蘇軾の意を汲む 3.明月の詩を 釈文:「誦明月之詩、歌窈窕之章。少焉月出于東山之上、徘 徊於斗牛之間。」 書き下し文は「明月の詩を誦し、窈窕の章を歌う。しばらく にして月東山の上に出で、斗牛の間に徘徊 す。 […]
2023-03-26 / 最終更新日時 : 2023-03-25 タオ 表れる人格 前赤壁賦を臨書して(2)蘇軾の意を汲む 2.壬戌の秋 釈文:「壬戌之秋、七月既望、蘇子興 客泛舟、遊于赤壁之下。清風 徐来、水波不興。」 書き下し文は「壬戌の秋、七月既望、蘇子客と舟を泛かべて、赤壁の下に遊ぶ。清風徐(おもむ)ろに来たりて、水波興ら […]
2023-03-25 / 最終更新日時 : 2023-03-25 タオ 表れる人格 前赤壁賦を臨書して(1)蘇軾の意を汲む 1.前赤壁賦とは 『前赤壁賦』とは寒食詩巻と同じ年、元豊五年(1082)七月に流罪池の黄州を流れる長江の赤壁に遊んで賦を作り、同じ年十月、再び訪れて一賦をなし、両者合わせて『前後赤壁賦』と呼ばれる。 そのうち『前赤壁賦』 […]
2023-03-24 / 最終更新日時 : 2023-03-24 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(13)松風閣詩巻から 13.友と舟に乗って 釈文:「舟載諸友長周旋」 書き下し文は「舟に諸友を載せて長(とこしえ)に周旋するを」 現代語にすると「友たちを舟に乗せて永遠に遊ぶことができるだろうか」 鑑賞:これは黄庭堅が五十八歳の作で、江州から […]
2023-03-23 / 最終更新日時 : 2023-03-23 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(12)松風閣詩巻から 12.龍が身をくねらせた 釈文:「怡亭看篆蛟龍纏 安得此身脱拘攀」 書き下し文「怡亭に篆を看れば 蛟龍纏う 安くんぞ得ん 此の身 拘攀を脱し」 鑑賞:「怡亭」は長江中の小島にあった亭(展望用の建物)。 「 […]
2023-03-22 / 最終更新日時 : 2023-03-23 タオ 表れる人格 弟子の黄庭堅はひたすらに(11)松風閣詩巻から 11.張侯は悲しみに 解説:「何時到眼前」はいつ現れるのか、の意だが、これには背景がある。張侯は張耒(ちょうらい)(1054〜1114)のこと。 張耒は宋代の詩人。字は文潜。号は柯山(かざん)。江蘇省の人。少年時代から文 […]