2022-10-21 / 最終更新日時 : 2022-10-20 タオ 思慕の情 資盛の邸跡に虫の声が(6)建礼門院右京大夫集から 6.ふるさとよ 釈文:「またさらに 憂きふるさとを かへりみて 心とどむる こともはかなし」 選字は、「ま堂佐ら耳憂支布さと越 か遍り見て心とヽむ流こと裳は可奈志」 歌意は、「また、もう一度つらい思い出の昔 […]
2022-10-20 / 最終更新日時 : 2022-10-20 タオ 思慕の情 資盛の邸跡に虫の声が(5)建礼門院右京大夫集から 5.虫の声があちらこちらに 邸が消失した跡には、礎だけが残り秋の花が所々に咲いています。釈文:「露うちこぼれつつ、虫のこゑごゑみだれあひて聞ゆるもかなしく、 行き過ぐべき心ちもせねば、しばし車をとどめて見るも、い […]
2022-10-19 / 最終更新日時 : 2022-10-18 タオ 思慕の情 資盛の邸跡に虫の声が(4)建礼門院右京大夫集から 4.昔の邸跡は今 平家は都落ちの折、六波羅など一族の邸等を火にかけて皆焼き払いました。釈文:「また物へまかりし道に、昔の跡のけぶりになりしが、礎ばかり残りたるに、 草深くて、秋の花ところどころに咲き出でて」 選字は […]
2022-10-18 / 最終更新日時 : 2022-10-16 タオ 思慕の情 資盛の邸跡に虫の声が(3)建礼門院右京大夫集から 3.私がもし来年も 釈文:「我が身もし 春まであらば たづね見む 花もその世の ことな忘れそ」 選字は、「我可身毛し春ま傳あら盤たつ年三無 者那も處の世能こと奈志連そ」 歌意は、「私がもし春まで生きながらえ […]
2022-10-17 / 最終更新日時 : 2022-10-16 タオ 思慕の情 資盛の邸跡に虫の声が(2)建礼門院右京大夫集から 2.今も残る梢に 釈文:「植ゑて見し 人はかれぬる 跡になほ のこるこずゑを見るも露けし」 選字は「植ゑて見し人盤可れぬる跡爾奈ほ 乃こるこ春ゑを美るも露布志」 歌意は「共に植えた人はすでに亡く、あとにはなお […]
2022-10-16 / 最終更新日時 : 2022-10-16 タオ 思慕の情 資盛の邸跡に虫の声が(1)建礼門院右京大夫集から 1.二人で柳桜を植えたこと 北山の邸の庭には二人で植えた柳桜が残っています。釈文:「東の庭に、柳桜のおなじたけなるをまぜて、あまた植ゑ並べたりしを、 ひととせの春、もろともに見しことも、ただ今の心ちするに、梢ばかり […]
2022-10-15 / 最終更新日時 : 2022-10-15 タオ 思慕の情 逢瀬を重ねた思い出の地・北山は(8)建礼門院右京大夫集を書いて 8.二人で見た庭は 釈文:「跡をだに 形見にみむと 思ひしを さてしもいとど かなしさぞそふ」 選字は、「跡を多耳形見爾み無と於本ひし越さて志毛 いとヽ閑奈し佐處曽婦」 歌意は、「二人で見た庭の跡を形見と思 […]
2022-10-14 / 最終更新日時 : 2022-10-13 タオ 思慕の情 逢瀬を重ねた思い出の地・北山は(7)建礼門院右京大夫集を書いて 7.かつて見事なお庭は 釈文:「露消えし 跡は野原と なりはてて ありしにも似ず あれはてにけり」 選字は、「露きえ志跡者野原と奈り盤傳ヽあ利し 耳裳に春あれ盤て爾希里」 歌意は、「あの人が亡くなった後のお […]
2022-10-13 / 最終更新日時 : 2022-10-13 タオ 思慕の情 逢瀬を重ねた思い出の地・北山は(6)建礼門院右京大夫集を書いて 6.一人で物思いに 釈文:「ただひとりながむるに、さまざま思ひ出づることなど、いふもなかなかなり。 れいの、物もおぼえぬやうにかきみだる心のうちながら」 選字は、「多ヽひとり難可無る二佐万ヽヽ思ひ 出つること […]
2022-10-12 / 最終更新日時 : 2022-10-10 タオ 思慕の情 逢瀬を重ねた思い出の地・北山は(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.藤袴の香り 釈文:「藤袴うちかをり、ひとむらすすきも、まことに虫の音しげき野辺と見えしに、 車寄せて降りし妻戸のもとにて、」 選字は、「藤袴うちかを里ひと無ら須ヽ支裳 満こと耳む志の音し介き野辺と […]