2022-10-31 / 最終更新日時 : 2022-10-30 タオ 思慕の情 建礼門院を訪ねて歌を詠む(2)建礼門院右京大夫集から 2.昔の中宮様の 釈文:「あふぎみし むかしの雲の うへの月 かかる深山の 影ぞかなしき」 選字は、「あ布支みし无可志農雲能うへの月 閑可流三山乃可稀そか那し支」 歌意は、「昔、ありがたくご尊敬申し上げてい […]
2022-10-30 / 最終更新日時 : 2022-10-30 タオ 思慕の情 建礼門院を訪ねて歌を詠む(1)建礼門院右京大夫集から 1.今が夢か 以前にお仕えしていた建礼門院を大原の里に訪ねて、墨染の尼僧姿となられた女院に拝し涙にくれる作者が歌を詠みます。 釈文:「今や夢 昔や夢と まよはれて いかに思へど うつつとぞなき」 選字:「今や夢む可 […]
2022-10-29 / 最終更新日時 : 2022-10-28 タオ 思慕の情 大原に建礼門院を訪ねて(8)建礼門院右京大夫集より 8.それにしても 釈文:「その人々にも、『さてもや』とばかりぞ、われも人もいひ出でたりし、 むせぶ涙に溺れて、言もつづけられず。」 選字は、「處の人々爾も沙てもやと者か利そ王連毛 人もい日出て多里しむ勢布涙 […]
2022-10-28 / 最終更新日時 : 2022-10-28 タオ 思慕の情 大原に建礼門院を訪ねて(7)建礼門院右京大夫集より 7.墨染のお姿は 釈文:「都は春の錦をたちかさねて、さぶらひし人人六十余人ありしかど、 見忘るるさまにおとろへたる墨染の姿して、わづかに三四人ばかり ぞさぶらはるる。」 選字は、「都盤 春の錦を堂遅か […]
2022-10-27 / 最終更新日時 : 2022-10-25 タオ 思慕の情 大原に建礼門院を訪ねて(6)建礼門院右京大夫集より 6.秋も深くなり 釈文:「秋深き山颪、近き梢にひびきあひて、筧の水のおとづれ、鹿の声、虫の音 いづくものことなれど、ためしなきかなしさなり。」 選字:「秋深(四) き山阿らし(颪・おろし)近支梢耳日ヽ幾あひて […]
2022-10-26 / 最終更新日時 : 2022-10-24 タオ 思慕の情 大原に建礼門院を訪ねて(5)建礼門院右京大夫集より 5.どうしてこれが 寂れた女院の御有様に言いようのない悲しみを覚える作者です。釈文:「昔の御ありさま見まゐらせざらむだに、おほかたの事がら、いかがことも なのめならむ。まして、夢うつつともいふかたなし。」 選字は「 […]
2022-10-25 / 最終更新日時 : 2022-10-24 タオ 思慕の情 大原に建礼門院を訪ねて(4)建礼門院右京大夫集より 4.山道の様子から 釈文:「わりなくてたづねまゐるに、やうやう近づくままに、山道の気色よりまづ 涙は先立ちていふかたなきに、御いほりのさま、御すまひ、ことがら、す べてめもあてられず。」 選字:「王利な久て多 […]
2022-10-24 / 最終更新日時 : 2022-10-23 タオ 思慕の情 大原に建礼門院を訪ねて(3)建礼門院右京大夫集より 3.そのとき建礼門院は 建礼門院は壇ノ浦で安徳天皇を抱いた平時子たちと共に入水されましたが、源氏の武者に引き上げられました。その後、作者は、女院が洛北の大原の里で隠棲していることを知ります。 釈文:「女院、大原におはし […]
2022-10-23 / 最終更新日時 : 2022-10-23 タオ 思慕の情 大原に建礼門院を訪ねて(2)建礼門院右京大夫集より 2.無常な世の中に 釈文:「さだめなき 世とはいへども かくばかり 憂きためしこそ またなかりけれ」 選字は「散多免無き世登者い遍とも可供者可里 憂支堂めしこ處満多奈可梨介れ」 歌意は「無常な世の中というけれ […]
2022-10-22 / 最終更新日時 : 2022-10-24 タオ 思慕の情 大原に建礼門院を訪ねて(1)建礼門院右京大夫集より 1.心の晴れる時はなく 作者は資盛が亡くなってからというもの、沈んだ気持ちで時を過ごしてきました。さらに、つらい噂を聞き及び心は晴れません。 釈文:「ただおなじことをのみ、晴るる世もなく思ひつつ、絶えぬ命はさすがに […]