2021-11-10 / 最終更新日時 : 2021-11-08 タオ 思慕の情 思いもしなかった所で言い寄られて(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.隆信という人は ここで新たな登場人物が現れます。思いもしなかった所である人からお誘いを受けますが、作者は全く動じません。 「そのかみ、思ひかけぬところにて、よ人よりも色好むと聞く人、よしある尼と物語りしつつ、夜もふけ […]
2021-11-09 / 最終更新日時 : 2021-11-07 タオ 思慕の情 しのぶ恋の始まりは、資盛への思い(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.恋に苦しんでいる私は つらい恋にどっぷりつかってしまったような作者にはこれから先のことは考えられなくなってしまいます。 「いくよしも あらじと思ふ かたにのみ なぐさむれども なほぞかなしき」 選字は、「い具夜しも […]
2021-11-08 / 最終更新日時 : 2021-11-07 タオ 思慕の情 しのぶ恋の始まりは、資盛への思い(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.恋の路には 人の目を忍んで恋する作者には、知られたらどうしようという気持ちがありました。 「恋路には まよひいらじと 思ひしを うき契りにも ひかれぬるかな」 選字は、「こ悲ちに者ま夜日いらし登思ひ 志 […]
2021-11-07 / 最終更新日時 : 2021-11-05 タオ 思慕の情 しのぶ恋の始まりは、資盛への思い(3)建礼門院右京大夫集を書いて 2.お手紙を見られませんように 手習いに詠んだ歌の三首から初めの一首です。 「散らすなよ 散らさばいかが つらからむ しのぶの山に しのぶ言の葉」 選字は、「ち羅寸奈よ遅ら佐者い可ヽ徒ら可 ら無し能布農やま爾志 […]
2021-11-06 / 最終更新日時 : 2021-11-05 タオ 思慕の情 しのぶ恋の始まりは、資盛への思い(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.詞書の構成 詞書を書くときは、通常あまり大きく書かず、一段下げて書くことが多いようです。ただ、今回は、字粒をそれほど変わらずに書いています。 一行目は、静かに「者」ではじめて「し」につなげて、「免」で横幅を広げたてか […]
2021-11-05 / 最終更新日時 : 2021-11-05 タオ 思慕の情 しのぶ恋の始まりは、資盛への思い(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.恋の初めの頃は 前の歌で前世の約束にはどうしてもあらがえないものだ、と嘆息まじりに詠っていました。かつての恋のはじまりを思い出しています。 「はじめつかたは、なべてあることともおぼえず、いみじう物のつつましくて、あさ […]
2021-11-04 / 最終更新日時 : 2021-11-03 タオ 思慕の情 まことの道へ入った人さへ(5)建礼門院右京大夫集を揮毫して 5.前世の縁には しばらく、ご連絡をしないからといって、あなたのことを疎ましく思っているわけではないのよ、お察しくださいませ。もう一首の歌は、もう少し恋人の存在を匂わせます。 「さきの世の ちぎりにまくる ならひをも […]
2021-11-03 / 最終更新日時 : 2021-11-03 タオ 思慕の情 まことの道へ入った人さへ(4)建礼門院右京大夫集を揮毫して 4.ひたすらお頼りしています そこで詠んだお歌です。 「夏衣 ひとへにたのむ かひもなく へだてけりとは 思はざらなむ」 選字は、「なつこ路も飛登へ耳たの無可非 裳那久遍多て希利とは思者佐ら なむ」 「 […]
2021-11-02 / 最終更新日時 : 2021-11-02 タオ 思慕の情 まことの道へ入った人さへ(3)建礼門院右京大夫集を揮毫して 3.何でも話せる友へ 作者は思い人の気持ちがわからず、揺れ動く心を友にも語れずにいます。「何事もへだてなくと申し契りたる人のもとへ、思ひのほかに身の思ひそひてのち、さすがに、かくこそともまた聞えにくきを、いかに聞せ給ふら […]
2021-11-01 / 最終更新日時 : 2021-10-29 タオ 思慕の情 まことの道へ入った人さへ(2)建礼門院右京大夫集を揮毫して 2.つきに月が 次は一転して、作者の感性が表れている箇所です。「炭櫃のはたに、小御器に水の入りたるがありけるに、月のさし入りてうつりたる、わりなくて、 めづらしや つきに月こそ やどりけれ 雲ゐの雲よ たちなかくしそ」 […]