再び始まる自伝的物語(1)建礼門院右京大夫集から
1.中宮にお仕えする女房
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かな書に携わる方々は、和歌を書くことが多く一首から数首を和紙に書いていきます。その結果、和歌の知識は断片的なものになりがちです。
しかし、まるごと物語的な回想録が歌と共に残されている、このような家集を書くことは、とても良い学びの機会となると思います。登場人物を始め、そこで行れるイベント、装束などが具体的に立ち上がり、鮮やかに眼の前に広がっていくでしょう。
書は文化であり、過去の歴史を紐解くときにも欠かせないものです。歴史的仮名遣いや、変体かな用いた「書文化」に、現代的ニュアンスを加えた「かな書」に親しんでいただければ、うれしく思います。
詳しい内容は次回以降、見ていきましょう。