2020-07-11 / 最終更新日時 : 2020-07-11 タオ 禅と書のつながり 鎌倉にて道元が詠む(3) 3.道元自筆の山水経 ここに道元の真意が表されています。現代語訳をみますと、「いま、われわれの目の前にある山水は、古物の説法そのものにほかならない。古仏も山水も、ともにそれがいまある、そのあり方において真実を究め尽くして […]
2020-07-10 / 最終更新日時 : 2020-07-09 タオ 禅と書のつながり 鎌倉にて道元が詠む(2) 2.やはり深山幽谷はよきかな 「尋ね入る深山の奥の里ぞもと わがすみなれし都なりける」 尋ねいる 美やまの おくの沙と處 毛登 わ可須三 那連しみ 夜こ奈里 け類 鎌倉 […]
2020-07-09 / 最終更新日時 : 2020-07-09 タオ 禅と書のつながり 鎌倉にて道元が詠む(1) 1.尋ね入る 道元禅師が鎌倉で詠まれた歌です。そもそも、なぜ鎌倉へ道元は赴いたかというと、時の執権北条時頼の招聘でした。道元は四十四歳のとき、宇治から越前の志比庄、吉峰寺へ集 団で移住し、翌年大仏寺、のちに永平寺と改称し […]
2020-07-08 / 最終更新日時 : 2020-07-07 タオ 禅と書のつながり 道元の自然とは、和歌から(5) 5.横ものは継色紙を参考にして 「なつのよはまだよひながら あけにけり くものいづこに 月かくるらん」 「なつ能よ盤 ま多余飛那 閑良あ希爾 希梨 久毛のいづこ に月可倶 […]
2020-07-07 / 最終更新日時 : 2020-07-07 タオ 禅と書のつながり 道元の自然とは、和歌から(4) 4.誰が悟ったのか? 再び、道元禅師の和歌をみましょう。「峰のいろ」は「山色」につながります。「谷のひびき」は「谿声」と重なります。「わが釈迦牟尼」は「八万四千偈」に通じるものがあります。 全てがありのままに現前している […]
2020-07-06 / 最終更新日時 : 2020-07-06 タオ 禅と書のつながり 道元の自然とは、和歌から(3) 3.悟りの瞬間「阿耨菩提に伝道受業の仏祖おほし。」現代語訳:最高の知恵の授受については、仏祖の先例が多い。 そして、宗祖の達磨大師を例にとり、臂を断ち参じた二祖慧可に学ぶがよいと述べています。それぞれに、古い殻を破るには […]
2020-07-05 / 最終更新日時 : 2020-07-05 タオ 禅と書のつながり 道元の自然とは、和歌から(2) 2.東坡居士の偈 ここで、道元禅師の歌のきっかけとなったのではないかと思われる東坡居士の漢詩を「正法眼蔵」からご紹介します。「正法眼蔵 谿聲山色」の巻が制作され、示されたのは、延応二年(1240)の夏安居が始まった時、興 […]
2020-07-04 / 最終更新日時 : 2020-07-04 タオ 禅と書のつながり 道元の自然とは、和歌から(1) 1.峰のいろ 釈文:峰のいろ谷のひびきも皆ながら わが釈迦牟尼の声と姿と 選字: 峰のいろ 多に農飛日 幾も三那な から わ可釈迦牟尼の 聲と寸可太 登 この […]
2020-07-03 / 最終更新日時 : 2020-07-03 タオ 禅と書のつながり 歌から道元禅師をよみとく(5) 5.本来の面目を詠ず「春は花夏ほととぎす・・・」の和歌の詞書にあった、「本来の面目を詠ず」とはどういうことでしょうか。 日本に帰ったばかりの道元禅師は最初に『普勧坐禅儀』を著しました。その中に、『自然に身心脱落して、本来 […]
2020-07-02 / 最終更新日時 : 2020-07-02 タオ 禅と書のつながり 歌から道元禅師をよみとく(4) 4.継色紙から前回の横書きの歌は継色紙を倣書しました。その基になった継色紙は以下の通りです。 「布ゆこもり 於母飛 閑希ぬ乎 このま よ里 八那と見 るま亭 ゆきぞ […]