2020-05-11 / 最終更新日時 : 2020-05-10 タオ 漂泊の想い 芭蕉の俳諧はどう展開したか(1) 1,「夏草や兵共が夢の跡」 最後の行の「夏艸や兵共可 夢乃跡」元禄二年高館での吟です。杜甫の春望の「國破山河在 城春草木深」の詩句を思い、栄枯盛衰の感懐を詠みました。有志達の功名も一時の夢となり夏草だけが生い繁っています […]
2020-05-10 / 最終更新日時 : 2020-05-10 タオ 漂泊の想い 芭蕉、西行の和歌を歌枕とする(5) 5.芭蕉の「田一枚・・・」を書いてみる 芭蕉が「田一枚植て立去ル 柳かな」と「奥の細道」の中で自筆で書いていました。こちらを上は 「田一枚 植氐多ち沙る やなぎ哉」と半紙に書いています。 句 […]
2020-05-09 / 最終更新日時 : 2020-05-09 タオ 漂泊の想い 芭蕉、西行の和歌を歌枕とする(4) 4. 「遊行柳」とは西行の「道のべの清水流るゝ」の和歌をもとにして「遊行柳」の謡曲が観世信光によって作られました。そして、芭蕉が「田一枚植て立去柳かな」と詠みました。 その「遊行柳」とは、遊行上人一行が一遍上人の教えを広 […]
2020-05-08 / 最終更新日時 : 2020-05-08 タオ 漂泊の想い 芭蕉、西行の和歌を歌枕とする(3) 3. 柳の陰は涼しくて芭蕉の句が、西行の和歌「道のべの清水流るゝ柳陰しばしとてこそ立ちどまりつれ」を本歌として詠まれています。西行の歌意は「道の端に、清水の湧き流れるこの大きな柳の樹陰、ほんのしばらく、汗の乾く間のつもり […]
2020-05-07 / 最終更新日時 : 2020-05-07 タオ 漂泊の想い 芭蕉、西行の和歌を歌枕とする(2) 2.西行の和歌を読む 今回は、「道のべの清水流るゝ柳陰」の歌がどのように書かれていたかを探るべく、伝西行の和歌をみていきます。 上記の「山家心中集」は、西行(1118〜90)が晩年に、自詠の三百六十首と贈答の他人歌十四首 […]
2020-05-06 / 最終更新日時 : 2020-05-06 タオ 漂泊の想い 芭蕉、西行の和歌を歌枕とする(1) 清水流るるの柳は 芭蕉は、「奥の細道」の中で、西行法師の「道のべの清水流るゝ柳陰 しばしとてこそ立ちどまりつれ」 新古今集 巻三夏歌を歌枕として、句を詠んでいます。それが上記の 「田一 […]
2020-05-05 / 最終更新日時 : 2020-05-05 タオ 漂泊の想い 芭蕉自筆、奥の細道を読み書こう(5) 5.そして半紙に書いてみた 芭蕉の「俳諧」への考えは、「笈の小文」のはじめにあります。「西行の和歌における、宗祇の連歌における、雪舟の絵における、利休が茶における、 其貫道する物は一なり。」 「俳諧」は現在の「俳句」と異 […]
2020-05-04 / 最終更新日時 : 2020-05-04 タオ 漂泊の想い 芭蕉自筆、奥に細道を読み書こう(4) 4.鳥啼き 魚の目は泪 芭蕉は、「鳥啼き」と書いていますが、前出の「中務集」ではどうでしょう。釈文:「山里のほと〃ぎすなく 山里にまれになきけるほと とぎすまたともなかぬこゑを きくかな」 […]
2020-05-03 / 最終更新日時 : 2020-05-03 タオ 漂泊の想い 芭蕉自筆、奥の細道を読み書こう(3) 3. 粘葉本和漢朗詠集に見る「行く春や」 芭蕉、「奥の細道」の「行く春や」に着目して和歌に見られる表現を考察しています。今回は、「粘葉本和漢朗詠集」の三月尽の項から二句を取りあげます。 これは、大納言藤原公任(966−1 […]
2020-05-02 / 最終更新日時 : 2020-05-02 タオ 漂泊の想い 芭蕉自筆、奥の細道を読み書こう(2) 2.芭蕉、出立の日芭蕉は、元禄二年三月二十七日、陽暦では1689年5月16日にあたる日の早朝、深川の庵から旅立ちました。見送る門人は多くなく「むつましきかぎりは、宵よりつどいて」と、本文にあります。 千住で舟から上がり待 […]