2023-10-16 / 最終更新日時 : 2023-10-16 タオ 表れる人格 李太白仙詩巻を臨書して(1)蘇軾の書を 1.この詩巻の由来は 『李太白仙詩巻』は元祐八年(1093)七月、蘇軾が五十八歳のとき、汴京(中国河南省の古名)で道士の丹元子に出逢い、この道士が唱えていた李白の作と称する詩二種を授かり、それを書巻に認めたものといわれる […]
2023-10-15 / 最終更新日時 : 2023-10-15 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(12)建礼門院右京大夫集より 12.荒れるままの庭で 釈文:「秋の庭 はらはぬ宿に 跡たえて 苔のみふかく なるぞかなしき」 選字は「秋の庭者羅八ぬ宿爾あと多邊弖 古希能見ふ可九なる處か奈しき」 鑑賞:この歌は底本にはなく、諸本によって補い入れている […]
2023-10-14 / 最終更新日時 : 2023-10-14 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(11)建礼門院右京大夫集より 11.晴れる間もなく 釈文:「晴れ間なき うれへの雲に いつとなく 涙の雨の ふるぞかなしき」 選字は「晴連ま難支うれ遍農雲耳い徒 登那久奈美多の雨農布る所可奈し支」 鑑賞:この歌に対応する建礼門院右京大夫の歌が残ってい […]
2023-10-13 / 最終更新日時 : 2023-10-13 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(10)建礼門院右京大夫集より 10.植えていた花も 釈文:「うゑおきし ぬしはかれつつ いろいろの 花さへ散るを 見るぞかなしき」 選字は「う衛お支しぬ志は可連つヽ移ろヽヽの 花さ邊千る越見る處か奈し支」 鑑賞:「かれ」は「離れ」と「枯れ」との懸詞。 […]
2023-10-12 / 最終更新日時 : 2023-10-12 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(9)建礼門院右京大夫集より 9.時雨ばかりが 釈文:「板びさし 時雨ばかりは おとづれて 人目まれなる 宿ぞかなしき」 選字は「板飛佐し志久れ盤可里八おと徒連 弖人免ま麗奈類やと所可那志支」 鑑賞:「板びさし」は板で屋根を葺いた庇。「時雨」は秋の末 […]
2023-10-11 / 最終更新日時 : 2023-10-10 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(8)建礼門院右京大夫集より 8.秋の暮を 釈文:「またもこむ 秋の暮をば 惜しまじな かへらぬ道の 別れだにこそ」 選字は「万多も許農秋の暮を八惜しま志 那可遍らぬ三遅農わ可連た爾こ所」 鑑賞:「惜しまじな」の「な」は詠嘆を表す終助詞。「かへらぬ道 […]
2023-10-10 / 最終更新日時 : 2023-10-09 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(7)建礼門院右京大夫集より 7.私も亡き人を 釈文:「君がこと なげきなげきの はてはては うちながめつつ 思ひこそやれ」 選字は「支美可こ登な希き介支能盤弖 波て者有地奈可免徒ヽ思飛こ所や連」 現代語にすると:「あなたの心の内をお察しし、深い嘆き […]
2023-10-09 / 最終更新日時 : 2023-10-09 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(6)建礼門院右京大夫集より 6.おつらそうに 釈文:「わびしらに 猿(ましら)だになく 夜の雨に 人の心を 思ひにこそやれ」 選字は「王飛しらに猿多二那久夜の雨爾 ひと農こヽ楼をおも日許所や連」 鑑賞:「わびしらに」の「ら」は接尾語。つらそうに、心 […]
2023-10-08 / 最終更新日時 : 2023-10-08 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(5)建礼門院右京大夫集より 5.庭の草葉も 釈文:「露消えし 庭の草葉は うらがれて しげきなげきを 思ひこそやれ」 選字は「露き盈し庭農久佐者ヽう羅可 連傳志希支難介きを思日故曽やれ」 鑑賞:「うらがれ」草木の梢や葉が枯れる意味。「しげき」は「繁 […]
2023-10-07 / 最終更新日時 : 2023-10-06 タオ 思慕の情 父君を亡くされた平親長と贈答歌を(4)建礼門院右京大夫集より 4.露に濡れ 釈文:「露けさの なげくすがたに まよふわむ 花のうへまで思ひこそやれ」 選字は「露希さ能奈介久須可多爾ま夜不ら无 者那農う遍ま弖思ひこ所やれ」 現代語にすると「露にしっとりと濡れ、下を向いている花の姿に、 […]