2021-07-19 / 最終更新日時 : 2021-07-19 タオ 万物斉同 胡蝶の夢(5)荘子を書く 5.万物をつらぬくもの 万物斉同の哲学は、さまざまな対立の現象の奥にあってそれらをつらぬいている絶対的な理法に着目します。そこに立つと、一切が無差別無対立だという真実の相が明らかになるのです。 絶対的なものというと、超越 […]
2021-07-18 / 最終更新日時 : 2021-07-16 タオ 万物斉同 胡蝶の夢(4)荘子を書く 4.万物斉同の哲学とは 蝶の夢を見たからといって、自分が蝶になったと思ったとしたら、まだ夢の中だと言われるでしょう。しかし、自と他の区別はどうして生じるのか考えたことはあるでしょうか。 多くの人は現実世界にある対立差別を […]
2021-07-17 / 最終更新日時 : 2021-07-16 タオ 万物斉同 胡蝶の夢(3)荘子を書く 3.荘周と蝶 荘周が蝶なのか、蝶が荘周なのかと問うています。「周與胡蝶則必有分牟 此之謂 物化」 読み下し文は、周と胡蝶とは、即ち必ず分あらん。此れをこれ物化と謂う。意味は、荘周と蝶とは、きっと区別があるだろう。こうした […]
2021-07-16 / 最終更新日時 : 2021-07-16 タオ 万物斉同 胡蝶の夢(2)荘子を書く 2.自分は蝶だろうか 夢を見ていた荘周は、この後気付きます。「俄然 覚、即蘧蘧然周也不 知周之夢為胡蝶與、胡 蝶之夢為周與」 読み下し文は、「俄然として覚むれば、即ち蘧蘧然として周なり。知らず、周の夢に胡蝶となるか、胡蝶 […]
2021-07-15 / 最終更新日時 : 2021-07-15 タオ 万物斉同 胡蝶の夢(1)荘子を書く 1.蝶になった夢 「胡蝶の夢」という故事成語を聞いたことがあるかもしれません。この出典になったのは、これから紹介する「荘子」内篇です。荘周が蝶になった夢を見た話なのです。 「昔者、荘周、夢為胡蝶 栩栩然胡蝶也 自喩 適志 […]
2021-07-14 / 最終更新日時 : 2021-07-13 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(5)建礼門院右京大夫集 5.遠い所へ旅衣 建礼門院右京大夫からの歌がもう一首贈られます。「旅衣 たちわかれにし あとの袖 もろき涙の 露やひまなき」 選字は、「た日こ路毛多遅利可れ爾志 あと能曽弖裳ろき難三多 乃露やひ万那支」 […]
2021-07-13 / 最終更新日時 : 2021-07-12 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(4)建礼門院右京大夫集 4.涙で凍るほど 建礼門院右京大夫が贈った歌「以下ばかり 枕の下も こほるらむ なべての袖も さゆるこのごろ」 選字は、「い可は可利ま弖羅のし多毛 故本流ら無なへて農處轉 も沙ゆるこ能古ろ」 歌意は、ど […]
2021-07-12 / 最終更新日時 : 2021-07-12 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(3)建礼門院右京大夫集 3.京極殿の悲しみ 夫が流罪になり、会うことも叶わなくなった京極殿の悲しみは想像するに難くないのです。 「成親の大納言のとほき所へくだられにしのち、院の京極殿の御もとへ」選字は、「成親の大納言乃とほ支所へ 久た羅 […]
2021-07-11 / 最終更新日時 : 2021-07-09 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(2)建礼門院右京大夫集 2.美しく輝いていた 釈文:「みがきこし 玉の夜床に 塵つみて 古き枕を 見るぞかなしき」 選字は、「み可きこし玉の夜床爾ち利 徒三てふ路支ま久羅越見る 所かなし支」 歌意は、「かつては美しく輝いた […]
2021-07-10 / 最終更新日時 : 2021-07-09 タオ 思慕の情 亡き方をしのぶ(1)建礼門院右京大夫集 1.涙と時雨が 建礼門院右京大夫が詠んだ歌へお返しの歌です。 釈文:「かへし おとづるる しぐれは袖にあらそひて なくなくあかす 夜半ぞかなしき」 選字は、「か遍し 於とつ流ヽ志久礼者處弖爾 あ羅曽ひ […]