2021-08-17 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(2)漢詩を書く 2.川面に夕陽が 黄河に入ってからの情景が詠われます。 「寒樹依微遠天外 夕陽明滅亂流中」 読み下し文は、「寒樹は依微たり 遠天の外 夕陽は明滅す 乱流の中」 意味は、寒々とした木が遠い空の向こうにぼんや […]
2021-08-16 / 最終更新日時 : 2021-08-15 タオ 琴線にふれる 世間から取り残された自分は(1)漢詩を書く 1.韋応物の漢詩を 「鞏洛より舟にて行きて黄河に入り事に即して府県の僚友に寄す」韋応物の七言律詩です。建中四年(783)、赴任するため舟で洛水から黄河に入ったときに詠った詩。 「夾水蒼山路向東 東南山豁大河通」 読み下し […]
2021-08-15 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(5)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 5.六の道に その歌は、釈文:「六の道を いとふ心のむくいには ほとけのくにに ゆかざらめやは」 選字は、「む徒の見遅乎い登布こヽ 路の牟久以爾は本と介の九二 耳ゆ可佐らめや盤」 歌意は、 […]
2021-08-14 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(4)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 4.なんと返事したら 大意は、藤原兼光が中納言の蔵人頭でらした頃、無患子を六つ包んでよこしたのですが、「なんと返事したら良いでしょう」と播磨の内侍が言われたので、 「むく」とは、ムクロジ科の落葉高木。種子は黒く固いので、 […]
2021-08-13 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(3)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 3.不思議な贈り物 「建礼門院右京大夫集」の詞書を下げて短い行としました。歌の部分は行頭を上げて三行書にしています。 詞書:「兼光の中納言の職事なりし頃、むくを六包みておこせたるに、『いかがいふべき』と播磨の内侍のいはれ […]
2021-08-12 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 情報 かな帖の面構成を考える(2)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 2.流れる書線 全体を見ると、書線が右から左へと流れているのがわかります。あっさりとした書き振りで淡々と進めています。 釈文は「わかヽりかるとき、女のもとにいひやりけることゞもかきあつめたるなり、おほやけごとさわがしうて […]
2021-08-11 / 最終更新日時 : 2021-08-10 タオ 思慕の情 かな帖の面構成を考える(1)一条摂政集から建礼門院右京大夫集へ 1.書き出しから かなを書く場合は、和歌を一首二首と単体で書く時と、帖・巻物などのように横に長く書く時があります。今回は、面構成を考えるために一条摂政集を臨書して、特徴を記します。 まず、右側にややお大きくタイトルのよう […]
2021-08-10 / 最終更新日時 : 2021-08-05 タオ 思慕の情 紅葉のつくり葉・夜の月(5)建礼門院右京大夫集を書く 5.心は他に 早く帰られたあなたは、他所に心があるのでしょう、と詠んだ歌が 「雲のうへを いそぎいでにし 月なれば ほかにこころは すむとしりにき」 選字は、「雲のう遍乎い曽記いて爾し 徒きなれ者本可にこヽ楼盤 […]
2021-08-09 / 最終更新日時 : 2021-08-05 タオ 思慕の情 紅葉のつくり葉・夜の月(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.昨夜の見事な月に 釈文:「登花殿のかたなどにて、人々具して見て、その暁出でてつとめて、『よべの月に心はさながらとまりて』と申したりしかば、」 選字は、「登花殿のか多なと爾弖人々具して 見て處の暁出てヽつと免て […]
2021-08-08 / 最終更新日時 : 2021-08-05 タオ 思慕の情 紅葉のつくり葉・夜の月(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.おかえりの夜 平清盛が祖父正盛以来の六波羅の屋敷を大いに拡張した頃のことです。西は賀茂川の辺りから、南は正面通りに及ぶ2.2キロ四方の広大な面積を占めました。 詞書:「宮の、六波羅殿にしばし出でさせ給ひて、いらせ給 […]