2023-12-21 / 最終更新日時 : 2023-12-21 タオ 人生を楽しむ 行きづまることと道が開けること(3)陶淵明・飲酒二十首其五より 3.宇宙ははるかに 釈文:「宇宙一何悠 人生少至百」書き下し文は「宇宙 一(いつ)に何ぞ悠なる 人生 百に至ること少(まれ)なり」 鑑賞:「宇宙」宇宙。時間および空間をさす。「一何悠」何とはるかに果てしないことか。「一」 […]
2023-12-20 / 最終更新日時 : 2023-12-20 タオ 人生を楽しむ 行きづまることと道が開けること(2)陶淵明・飲酒二十首其十五より 2.我が家はひっそりと 釈文:「班班有翔鳥 寂寂無行跡」書き下し文は「班班として翔鳥あり 寂寂として行跡無し」 鑑賞:「班班」明らかに。くっきりと。「寂寂」ひっそりと。「行跡」人の足跡。 現代語にすると「明らかに鳥が飛ん […]
2023-12-19 / 最終更新日時 : 2023-12-20 タオ 人生を楽しむ 行きづまることと道が開けること(1)陶淵明・飲酒二十首其十五より 1.貧しい住まいは 釈文:「貧居乏人工 灌木荒余宅」書き下し文は「貧居 人工に乏しく 灌木 余が宅に荒る」 鑑賞:詩形は五言古詩 「人工」は手入れ。「灌木」群がり生える木。『詩經』周南に「黄島ここに飛び灌木に集(とどま) […]
2023-12-18 / 最終更新日時 : 2023-12-20 タオ 人生を楽しむ 心がはるか遠い境地にある(5)陶淵明・飲酒二十首其五より 5.ここにこそ 釈文:「此中有眞意 欲辯已忘言」書き下し文は「此の中に眞意有り 弁ぜんと欲して已に言を忘る」 鑑賞:「此中」ここにこそ。「眞意」真のすがた。真理。「欲辯」言葉であらわそうとする。「已忘言」すでに言葉を忘れ […]
2023-12-17 / 最終更新日時 : 2023-12-20 タオ 人生を楽しむ 心がはるか遠い境地にある(4)陶淵明・飲酒二十首其五より 4.山のたたずまいは 釈文:「山氣日夕佳 飛鳥相與還」書き下し文は「山気 日夕に佳く 飛鳥 相い与(とも)に還(かえ)る」 鑑賞:「山氣」山の霊気。山のたたずまい。「日夕佳」夕暮れはとりわけ美しい。「飛鳥」空を飛ぶ鳥。「 […]
2023-12-16 / 最終更新日時 : 2023-12-20 タオ 人生を楽しむ 心がはるか遠い境地にある(3)陶淵明・飲酒二十首其五より 3.菊を摘み 釈文:「採菊東籬下 悠然見南山」書き下し文は「菊を採る 東籬の下 悠然として南山を見る」 鑑賞:「採菊」菊を摘む。「採」を「采」とするものもある。「東籬下」東のまがきの辺り。「籬」は柴や竹で編んだ垣。「悠然 […]
2023-12-15 / 最終更新日時 : 2023-12-20 タオ 人生を楽しむ 心がはるか遠い境地にある(2)陶淵明・飲酒二十首其五より 2.なぜそのようなことが 釈文:「問君何能爾 心遠地自偏」書き下し文は「君に問う 何ぞ能く爾(しか)るやと 心遠ければ 地自ずから偏なり」 鑑賞:「問君」君に〜とたずねる。人が問う。自問自答の用法。「何能爾」どうしてこの […]
2023-12-14 / 最終更新日時 : 2023-12-20 タオ 人生を楽しむ 心がはるか遠い境地にある(1)陶淵明・飲酒二十首其五より 1.世俗の人が住む 釈文:「結盧在人境 而無車馬喧」 王穀祥書 祥香臨書き下し文は「盧を結んで人境に在り 而も喧しきこと無し」 鑑賞:詩形は五言古詩。押韻は喧、偏、山、還、言「結盧」粗末な家をかまえる。「人境」俗人が住ん […]
2023-12-13 / 最終更新日時 : 2023-12-14 タオ 人生を楽しむ 人生を心ゆくまで味わう(7)陶淵明・飲酒二十首其一から 7.楽しい夕べを 釈文:「忽與一觴酒 日夕懽相持」書き下し文は「忽ち一觴の酒と 日夕懽(たの)しみて相い持す」 鑑賞:「忽」たまたま思いがけなく。「一觴酒」一杯の酒。「一樽酒」とするものもある。「懽」喜ぶ。「歓」とするテ […]
2023-12-12 / 最終更新日時 : 2023-12-14 タオ 人生を楽しむ 人生を心ゆくまで味わう(6)陶淵明・飲酒二十首其一から 6.達人は 釈文:「達人解其會 逝将不復疑」書き下し文は「達人は其の会を解し 逝(ゆく)ゆく将に復た疑技らんとす」 鑑賞:「達人」広く道理に通じた人。『荘子』や『列子』に見える。「其會」法則の要となっている点。「逝将」や […]