2021-06-13 / 最終更新日時 : 2021-06-12 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(7)建礼門院右京大夫集を書く 7.心にとどめて 隆房が硯を持ってこさせて、自らの扇に書いた歌が次に示されます。「かたがたに 忘らるまじき こよひをば たれも心に とどめてを思へ」 選字は、「か多か堂にわ春羅流まし支 こよひを者たれ毛こヽ路爾登 […]
2021-06-12 / 最終更新日時 : 2021-06-10 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(6)建礼門院右京大夫集を書く 6.皆に歌を 釈文:「少将、かたはらいたきまで詠じ誦じて、すずりこひて、『この座なる人々、なにともみな書け』とて、わが扇に書く」 選字は、「少将可多はらい堂支まて詠し 春ん志て数ヽりこひ弖この座 なる人〃 […]
2021-06-11 / 最終更新日時 : 2021-06-10 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(5)建礼門院右京大夫集を書く 5.今宵のお遊びは 隆房殿がお帰りになる前に興に乗り、皆様にご提案されます。釈文:「隆房出しに、『ただにやは』とて、扇のはしを折りて、書きてとらす。 かくまでの なさけつくさで おほかたに 花と月とを ただ見ましだ […]
2021-06-10 / 最終更新日時 : 2021-06-10 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(4)建礼門院右京大夫集を書く 4.花は散るも散らずも 朗詠の声や管弦の音が響き、夜も更けていきます。しかし、それだけでは終わらず、帰りがたい様子が描かれます。 釈文:「あけがたまでながめしに、花は散り散らずおなじにほひに、月もちとるにかすみあひつつ、 […]
2021-06-09 / 最終更新日時 : 2021-06-06 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(3)建礼門院右京大夫集を書く 3.遊びをし尽して 釈文:「内より隆房の少将の、御文もちてまゐりたりしを、やがてよびて、さまざまのことどもつくして、のちにはむかし今の物語などして」 選字は、「内よ里隆房農少将の御文もちてまゐ り多利志越や可弖よ […]
2021-06-08 / 最終更新日時 : 2021-06-06 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(2)建礼門院右京大夫集を書く 2.花のさかりに 六行目から、釈文:「花のさかりに月明かりし夜を、『ただにやあかさむ』とて、権亮朗詠し、笛吹き、経正琵琶ひき、御簾のうちにもことかきあはせなど、おもしろくあそびしほどに」 選字は、「花の佐可利耳月明可り志 […]
2021-06-07 / 最終更新日時 : 2021-06-06 タオ 思慕の情 月明かりにうたげの追憶(1)建礼門院右京大夫集を書く 1.中宮のご兄弟 釈文:「春頃、宮の西八条に出でさせ給へりしほど、大方にまゐる人はさることにて、御はらから、御甥たちなど、みな番にをりて、二、三人はたえずさぶらはれしに」 選字は、「春ころ宮の西八条爾いて佐せ多ま […]
2021-06-06 / 最終更新日時 : 2021-06-05 タオ 思慕の情 風の便りに(2)建礼門院右京大夫集より 2.おろそかには致しません 釈文:「なほざりに 思ひしもせぬ 言の葉を 風のたよりに いかが散らさむ」 選字は、「なほさ利耳於もひし毛 勢ぬこと能葉を風の多よ里 爾い可ゝ千ら佐無」 「なほざり」は、 […]
2021-06-05 / 最終更新日時 : 2021-06-05 タオ 思慕の情 風の便りに(1)建礼門院右京大夫集より 1.御匣殿(みくしげどの)の 釈文:「御匣殿の里にひさしくおはせし頃、弁の殿の、その御里へまゐりてかへりまゐられたりし、「などかこのたよりにもおとづれはせぬ」とのたまひしかば」 選字は、「御匣殿の佐と爾ひさし九 […]
2021-06-04 / 最終更新日時 : 2021-05-31 タオ 思慕の情 交わしたい歌の贈答(5)紅葉の季節に忠度より 5.どなたのことかしら 釈文: 「かへし おぼつかな折りこそしらね たれに思ひ深きみ山の 紅葉なるらむ」 選字は、「かへ志おほつ可折利こ處しらねた連耳思比希可支みや万農も見ち那るら無」 歌意は、あやふやなことですこと。折 […]