2021-12-14 / 最終更新日時 : 2021-12-13 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(2)建礼門院右京大夫集から 2.変わらないほととぎす 「もろともに ことかたらひし あけぼのに かはらざりつる ほととぎすかな」 選字は、「裳路とも爾こ登可たら日しあ 希ほのニ可者羅佐利つる本とヽ支須 […]
2021-12-13 / 最終更新日時 : 2021-12-13 タオ 思慕の情 かつて、あなたにお逢いした時(1)建礼門院右京大夫集から 1.ほととぎすの声が 今回は、全体を見通して流れを感じられるよう、横長に書きました。詞書は和歌のニ字分下がっています。 「おなじ頃、夜床にてほととぎすを聞きたりしに、ひとり寝覚めに、またかはらぬ声にて過ぎしを、そのつと […]
2021-12-12 / 最終更新日時 : 2021-12-11 タオ 思慕の情 逢坂の関を越えて(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.あなたが帰ってから 隆信に正妻が決まるという噂を聞き、枕に思いを託した作者に隆信からの返歌です。 「『かへりてのちみつけたりける』とて、やがてあれより、心にも 袖にもとまる うつり香を 枕にのみや 契りおくべき」 選 […]
2021-12-11 / 最終更新日時 : 2021-12-10 タオ 思慕の情 逢坂の関を越えて(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.枕よ私のことを忘れないで 隆信に正妻が決まるらしい、と聞きつけた作者は、愛用の枕に向けて歌を詠みます。 「たれが香に 思ひうつると 忘るなよ 夜な夜な慣れし 枕ばかりは」 選字は、「た連可香爾於も日うつると王須る奈 […]
2021-12-10 / 最終更新日時 : 2021-12-10 タオ 思慕の情 逢坂の関を越えて(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.隆信との逢瀬 悔やんでも悔やみきれないけれど、隆信の誘いを断りくれなくなり、「逢坂」の関を越えた作者が、隆信との恋を回想します。 「車おこせつつ、人のものへ行きなどせしに、『主つよく定まるべし』など聞きし頃、なれ塗 […]
2021-12-09 / 最終更新日時 : 2021-12-09 タオ 思慕の情 逢坂の関を越えて(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.恋の関を越えて 何度もしつこく、言い寄ってくる隆信を相手にせず、はぐらかしてきた作者がついに断りきれなくなったのか、 「かようにて、何事もさてあらでかえすががへすくやしきことを思ひし頃、 越えぬれば くやしかりける […]
2021-12-08 / 最終更新日時 : 2021-12-05 タオ 思慕の情 逢える日を神に祈っても(3)建礼門院右京大夫集より 3.祈っても無駄よ そして作者からお返しの歌です。 「もろかづら その名をかけて 祈るとも 神のこころに 受けじとぞ思ふ」 選字は、「も路可徒ら曽の奈越かけて い農る登毛可美のこヽ露二 う希志と處於も不 […]
2021-12-07 / 最終更新日時 : 2021-12-05 タオ 思慕の情 逢える日を神に祈っても(2)建礼門院右京大夫集より 2.賀茂祭りの日に 賀茂神社のお祭りの日に、同じ人隆信が歌をよこします。「ゆくすゑを 神にかけても 祈るかな あふひてふ名を あらましにして」 選字は、「ゆ久須ゑを神にかけて毛い農 流可な阿ふ飛天なをあ羅 […]
2021-12-06 / 最終更新日時 : 2021-12-05 タオ 思慕の情 逢える日を神に祈っても(1)建礼門院右京大夫集より 1.あなたのように恋多き人は 行ったり来たりの恋の歌の応酬がなおも続きます。作者は、しつこく誘いかける隆信にピシャリと歌を返します。 「人わかず あはれをかはす あだ人に なさけしりても 見えじとぞ思ふ」 選字は、「ひ […]
2021-12-05 / 最終更新日時 : 2021-12-05 タオ 思慕の情 隆信との歌のやりとり(5)建礼門院右京大夫集から 5.また同じことを また同じこと、資盛のことをいう隆信の歌が、 「あはれのみ 深くかくべき 我をおきて たれに心を かはすなるらむ」 選字は、「あ者れ農見布可久か具遍支我乎 於き弖多連に心を可者須なるら无」 歌 […]