2023-11-16 / 最終更新日時 : 2023-11-16 タオ 思慕の情 俊成九十祝賀の贈答に(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.生きながらへて 釈文:「ながらへて けさぞうれしき 老の波 やちよをかけて 君に仕へむ」選字は「那可ら遍弖希沙所う連志支 老乃波や遅夜を可幾傳君二仕へ無」 鑑賞:この歌は宮内卿の作。「けさ」は「今朝」に「袈裟」を響か […]
2023-11-15 / 最終更新日時 : 2023-11-13 タオ 思慕の情 俊成九十祝賀の贈答に(2)建礼門院右京大夫集から 2.宮内卿の歌に 釈文:「おくり物の法服の装束の袈裟に歌を書くべしとて、師光入道の女、宮内卿の殿に歌は召されて、紫の糸にて、院の仰せ事にて、置きてまゐらせたりし。」 選字は「お倶利も乃 の法服農装束の希散農歌を可久 遍爾 […]
2023-11-14 / 最終更新日時 : 2023-11-13 タオ 思慕の情 俊成九十祝賀の贈答に(1)建礼門院右京大夫集から 1.長寿を祝う 釈文:「建仁三年の年、霜月の二十日余りいくかの日やラム、五条の三位入道俊成、九十に満つと聞かせおはしまして、院より賀賜はするに」選字は「建仁三年の年霜月乃二十日余り い久可能日やら無五条農三位入道俊成 九 […]
2023-11-13 / 最終更新日時 : 2023-11-13 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(6) 6.ただもう例のないこと 釈文:「思ひいづる ことのみぞただ ためしなき なべてはかなき ことを聞くにも」 選字は「思比い徒ること能美多ヽた免し奈支 難へ弖者か那支こ登越き久に裳」鑑賞:定命で亡くなることは、寿命と諦めも […]
2023-11-12 / 最終更新日時 : 2023-11-12 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(5)建礼門院右京大夫集を書いて 5.朝の光の中で 釈文:「露ときえ 煙ともなる 人はなほ はかなきあとを ながめもすらむ」選字は「露ときえ煙登毛なる人者奈ほ盤可 奈記あとを那可免も寸羅無」歌意は「はかなく露が消えるように立ち昇る煙になってしまった。人は […]
2023-11-11 / 最終更新日時 : 2023-11-11 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(4)建礼門院右京大夫集を書いて 4.それにしても思い起こすのは 釈文:「など思ふに、また、限りありて つくる命は いかがせむ むかしの夢ぞ なほたぐひなき」 選字は「なと思布爾ま多か幾りあ里傳つ具る命盤い可ヽ勢む 無可し乃夢曽奈ほ堂久日難支」歌意は「な […]
2023-11-10 / 最終更新日時 : 2023-11-10 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(3)建礼門院右京大夫集を書いて 3.有明の月を眺めると 釈文:「思ひいづる 心もげにぞ つきはつる なごりとどむる有明の月」 選字は「於も飛徒る心裳希二つ支者川る 那こ里度ヽ牟流あ利阿希の月」 歌意は「今は亡き通宗さまを思い出すにつけて私の心は、かなし […]
2023-11-09 / 最終更新日時 : 2023-11-09 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(2)建礼門院右京大夫集を書いて 2.はかなくなられし 釈文:「ほどなくはかなくなられにしあはれさ、あへなくて、その夜の有明、雲のけしきかで、形見なるよし、人々常に申し出づるに」 選字は「ほと奈久て所の 夜農有明雲乃希志支ま弖形見奈るよし人々つ年爾申し出 […]
2023-11-08 / 最終更新日時 : 2023-11-08 タオ 思慕の情 有明の月、雲までも平通宗を思い出し(1)建礼門院右京大夫集を書いて 1.豊の明りの節会 釈文:「そののちも、このことをのみ言ひあらそふ人々あるに、豊の明りの節会の後、さえかへりたる有明にまゐられたりしけしき、優なりしを」 選字は「所のヽ遅もこ能古とを農見言比あら曽婦 人々阿る爾豊の明り乃 […]
2023-11-07 / 最終更新日時 : 2023-11-07 タオ 思慕の情 平通宗との無邪気な言の葉も(4)建礼門院右京大夫集から 4.じっと見ていたが 釈文:「また『はたらかで見しかど、あまり物さわがしくこそ立ちたまひにしか』、など言ひしろひつつ、五節の程にもなりぬ。」 選字は「ま多は堂 羅可て見し可度阿ま利物さわ可志 久許所多遅た万日し可なとい日 […]